連載:ファン&解説者が予想! 2022年のプロ野球

ファンが2022年パ・リーグ順位などを予想 「最強の先発陣」オリックス連覇なるか

前田恵

豪快なスイングが魅力のソフトバンク・柳田悠岐も33歳。ベテランの域に達しつつある 【写真は共同】

ソフトバンク・柳田悠岐が三冠王を獲得する
ファンの予想「○:22.2%」「×:77.8%」


 今季、ソフトバンクの主将を務める柳田悠岐。1月の自主トレ期間中、新型コロナウイルスに感染し、キャンプはC組スタートとなった。そんな柳田が三冠王を獲得するかという問いに対しては、「×」が77.8%と大勢を占めた。

「例年を見ると、今年も怪我に泣く可能性あり」
「吉田正尚がいる限り、首位打者獲得は不可能と思われるので」
「一、二番が固定できていないソフトバンクでは、打点を稼ぐのが大変そう」

 上記のコメントにもあるように、上位打線が固定できておらず、ポジション争いを行っているチーム状況は、打点王を獲得する上でのネックとなるだろう。しかし、柳田のフルスイングは「何かが起こりそう」なワクワク感を与えてくれることは確かだ。

「パワーに技術が備わり、期待ができるかと思います」
「1年完走できればあり得るね」
日本ハム・清宮幸太郎が20本塁打以上を打つ
ファンの予想「○:21.3%」「×:78.7%」


「10kgの覚悟」である。昨年11月、新庄剛志新監督からダイエット指令を受け、2カ月で10キロの減量に成功した清宮幸太郎。昨季はプロ入り初めて、一軍での試合出場が0に終わった。変わらなければならない、そのきっかけをビッグボスからもらった格好だ。

 しかし、10キロの減量だけではまだ目が肥えたファンからの太鼓判は押されなかった。「今季、清宮が20本塁打以上を打つ」という質問に対して、「○」と答えたのが21.3%、「×」と答えたのが78.7%だった。まずは「×」と答えたファンのコメントから紹介しよう。

「今年からスタートくらいの選手」
「2ケタは打つかもしれないが、20本は無理だと思う」

 中には「そもそも試合に出られるのか」といった、厳しい意見も散見された。一方、「○」と回答したファンの中には、清宮の気持ちの変化を支持するコメントが見られた。

「そろそろ化けなきゃという危機感から、今年はやるんじゃないか」

西武・山川穂高といえば、本塁打後の「どすこい!」パフォーマンス。昨季、一時封印するも、今季は練習試合から“解禁”している 【写真は共同】

西武・山川穂高が本塁打王に返り咲く
ファンの予想「○:29.9%」「×:70.1%」


 2017年から5年連続でシーズン20本塁打以上をマークするも、ここ2年間はケガに泣いている山川穂高。18年に47本塁打、19年に43本塁打で、2年連続本塁打王を獲得した実績がありながら、ファンの意見は「×」が70.1%。本塁打王に返り咲くことは厳しいとファンは見ているようだ。

「ここ2年を見ると、まず30本が目標」
「一時期の力はなさそう。渡部のほうが期待できる」

 山川といえば、本塁打を打った後の「どすこい!」パフォーマンスが代名詞となっている。昨季、ケガと不振の影響などで一時封印したこのパフォーマンス、今季はキャンプ中の練習試合から披露しているのは好調の表れか。西武が最下位を脱するためにも、山川の「どすこい!」は欠かせない。

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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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