B MY HERO!特派員がいく

バスケとの再会で蘇った「好き」の気持ち Bリーグ観戦の魅力を知り、私の「呼吸」になった

喜びと一体感、緊張感と興奮の中で

コートと観客席の近さ、さらにアリーナの雰囲気、演出など、どれもが中崎さんにとって刺激的なものだった 【(C)B.LEAGUE】

 その日からバスケは、私にとっての「呼吸」となった。

 日常にどんなに辛いことが起きたとしても、選手がボールに向かい必死に戦う姿、最後のブザーが鳴るまで諦めない姿、勝った時の喜び、負けた時の涙が私の明日の活力になっていった。エネルギーになったのだ。こんなに目の前のことに必死になっている人が目の前にいる。汗を流しながら、息を切らしながら。チームのために、自分のために全力を尽くす姿が今日の私をつき動かしてくれる。まさに「呼吸」そのものだった。

 バスケの魅力をもう一つ語るとすれば、「必ず点数が入る」ということ。

 そう、必ず点数が入る。試合終了時にどちらかのチームが0点だったという結果を私はいまだに見たことがない。40分のゲームの中で、必ず誰かがシュートを決める瞬間があるのだ。そしてそれは観ている誰もが心奪われる瞬間でもある。私はバスケ以外のスポーツは詳しくはないが、サッカーや野球でも点数が入る瞬間は、例えルールに詳しくなくても周りの人たちと一緒にその喜びを分かち合うことができる。バスケにはその瞬間が必ず、そして何度も訪れるのだ。

 バスケットLIVE配信での観戦ではもちろん、会場に行けば、より一層喜びの一体感を味わえる。ブースターの重なり合う拍手と熱視線の交わる会場に高揚が加速し、試合終盤に僅差で点の取り合いになった日には、息が出来ないほどの緊張感と興奮が、休む暇なく交互に訪れる。そして勝負は、最後の1秒まで、いや、0.1秒までわからないのだ。有名バスケ漫画『スラムダンク』でもおなじみの「諦めたらそこで試合終了だ」は本当にある。私も0.1秒の奇跡の逆転劇に何度も遭遇したことがある。その瞬間コートにいる選手はいつも誰一人諦めていない。そんな選手たち一人一人の表情がしっかり観られるのも会場ならでは、そしてバスケットボールという競技ならではだと、私は思う。

 会場に行く、配信でバスケを観るということは、私にとって彼らと、彼らを応援するブースターの方々と一緒に呼吸をすることそのものなのだ。

(企画構成:バスケットボールキング)

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著者プロフィール

1993年6月8日、福岡県出身。 2013年6月にavexとCanCamで開催された「全国ぷに子オーディション」で約3,500名の中から選ばれChubbiness(チャビネス)のメンバーとなる。楽曲プロデュースは古坂大魔王が行い、ピコ太郎の姉妹ユニットとして2013年から2019年まで活動。その後はソロとして女優・グラビアでの活動をスタート。 2020年放送「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)にて住田スマイル役を好演。同年にdTV「快感インストール」、2021年9月には映画「クロガラス0」へ出演。 2021年にバスケットボール雑誌「ダブドリ」のダブドリウェブ初代「ダブドリガール」に就任し、選手への取材をしたりクラッチタイムカンファレンスでMCを務めるなどバスケ好き女優としても活躍中。

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