羽生、チェンら個性派ぞろいの至高の舞台 無良崇人が選ぶ「男子注目選手10選」

野口美恵
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羽生、チェンを中心にハイレベルの戦いが予想される北京五輪のフィギュアスケート男子シングル 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 2008年に夏季五輪を開催した北京の地で、2月4日から14年ぶりとなる五輪が今度は「雪と氷のスポーツの祭典」として開幕する。北京五輪においても人気・注目度ともに群を抜くフィギュアスケートは、2月4日の団体戦を皮切りに競技がスタート。大会序盤から氷上での白熱した演技が期待される。

 最初の個人種目となる男子シングルは、羽生結弦(ANA)、ネイサン・チェン(米国)、宇野昌磨(トヨタ自動車)らそうそうたるメンバーが出場。メダル争いは、五輪史上でも類を見ないほどのハイレベルになりそうだ。今回は2014年四大陸選手権王者の無良崇人さんに、男子シングルの注目選手10人の見どころを解説してもらった。

羽生結弦の注目ポイント:五輪三連覇と4回転アクセルへの挑戦

前人未到の五輪三連覇と史上初となる4回転アクセルの成功が期待される羽生 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 羽生選手にとっては三連覇のかかった五輪ですが、注目は4回転アクセルでしょう。全日本選手権での練習や本番を見る限りでは、9割強くらいまで成功に近づいていると感じました。跳びあがって空中姿勢を作るところまでは、ほぼそのままで良いと思います。あとは、4回転から4回転半になるまでの空中姿勢の感覚が、最後まで保てれば成功するでしょう。全日本選手権の時に羽生選手は「今はまだ左足を(組んだまま)着かないと、吹っ飛んで転んでしまう」と話していました。

 トリプルアクセルを習得する過程を考えると、やはり両足で降りるという現象を経験し、そのあと4分の1を回り切るという段階を踏みます。羽生選手もこの段階を登っており、あと0.1秒でも右側に立っていられれば、右足の片足で降りられるでしょう。

 全日本選手権の本番での4回転アクセルは、ちょっと力が入っていて、上がって行く勢いが足りなかった印象でした。公式練習での一番良かった4回転アクセルと比べると勢いが落ちていました。ここは本番の難しさでしょう。トリプルアクセルに比べて圧倒的な力が必要ですが、かといって力んではいけない。公式練習と同じように、力の加減をニュートラルの状態に保つことが重要です。北京五輪まで1カ月半ほどの準備期間の中で、全日本選手権で得た手応えをどう生かしていくかがカギになるでしょう。
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著者プロフィール

野口美恵

元毎日新聞記者、スポーツライター。自らのフィギュアスケート経験と審判資格をもとに、ルールや技術に正確な記事を執筆。日本オリンピック委員会広報部ライターとして、バンクーバー五輪を取材した。「Number」、「AERA」、「World Figure Skating」などに寄稿。最新著書は、“絶対王者”羽生結弦が7年にわたって築き上げてきた究極のメソッドと試行錯誤のプロセスが綴られた『羽生結弦 王者のメソッド』(文藝春秋)。

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