卓球愛に満ちたトークラリー 鬼滅『紅蓮華』作曲者・草野華余子×五輪金メダリスト・水谷隼【特別対談】

照井雄太

水谷さん(左)も驚くほどの卓球愛を語ったシンガー・ソングライターの草野さん(右) 【(C)スポーツ企画工房】

 テレビアニメ『鬼滅の刃』の主題歌『紅蓮華』を作曲したシンガー・ソングライターの草野華余子さん。2021年から卓球にハマり、忙しい仕事の間を塗って卓球スクールに通い、ノジマTリーグを観戦するという完璧な卓球ファン。そんな草野さんと、東京五輪金メダリストで、引退後はメディアに引っ張りだこの水谷隼さんが初対談。当日は大変緊張していた草野さんだったが、卓球愛に満ちたトークで激しいラリーを展開した。

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水谷隼、草野華余子の『卓球愛』に驚く

――草野さんが卓球にハマったきっかけはなんでしょうか?

草野 小さい頃から球技は好きで、小学校に入ったころからゴルフを習っていました。私は小さいボールの方が好きで、卓球も好きな球技の1つとして、リオ五輪などを観ていました。プレーヤーとしては温泉卓球程度だったのですが、有名ミュージシャンでも卓球をやっている人は結構多くて。でも、みんな隠しているのか、なぜか言わないんですよ(笑)。

水谷 確かにあまり聞かないですね…(笑)。

草野 案外ミュージシャンには元卓球部の人が多くて、音楽系の飲み会でダブルスをする機会があった時に、足を引っ張ることが多かったのが悔しくて…。うまくなりたいと思っていた時に、卓球をやっていた友人から、昨年2月の誕生日にラケットをもらって。それが『コルベル』です(笑)。

水谷 『コルベル』は渋い選択ですね。それで年齢とかも分かります(笑)。

※コルベルは1995年発売のロングセラーラケット。『チキータ』(卓球の技術)の考案者で、アトランタ五輪4位のピーター・コルベル(チェコ)が使用していたラケット。

 持参したラケットケースを取り出す草野さん。当日は伊藤美誠選手モデル、張本智和選手モデルのラケットを持ってきており、しばらくマニアックな卓球用具トークが続きました。

草野 音楽と卓球の共通点もあって。それが「木」なんです。ギターとベースって木で出来ていて、木材によって音が変わったり、何の弦を張るかで変わったりします。卓球も近いものがあって、自分の手にフィットする物を作るのが好きな人が多くて、私もつられて4月ぐらいから卓球を始めました。最初の2、3カ月は、70代のおばあちゃんがやっている卓球教室に通い始めて、そこからさらにレベルを上げたいと思い、松平健太選手がプロデュースする卓球教室に通い始めました。習ってから半年ちょっとなんですけど、始めて2、3年位の人にもたまには勝てるようになってきました。

「すごい話が聞けた!」と水谷さんとの対談に感激していた 【(C)スポーツ企画工房】

――草野さんは卓球をやるだけではなく、すごく観られていますよね。

草野 Tリーグも今シーズンの開幕戦から観に行きました。木下マイスター東京は、当時監督が就任されていない時だったので、水谷さんがビクトリーマッチで大島祐哉選手にアドバイスされていて。同じサーブを絶対に出さないように、ということをアドバイスされていたと思うのですが、それで開幕戦に勝ってから木下マイスターは無敗なんですよ!私はベンチの真後ろにいたんです(対談の12月21日時点で木下マイスター東京は開幕から12連勝中)。

水谷 本当ですか(笑)。

草野 Tリーグでは引退とのことで、最後の試合は観に行けなかったのですが、ダブルスでは試合を観ることができたのでうれしかったです。

水谷 本当にありがとうございます。卓球を始めたきっかけのエピソードが濃密でしたね(笑)。

――草野さんは水谷選手の試合で印象的な試合はありますか?

草野 卓球は昨年からファンになったので、9月からのTリーグでは、水谷選手はあまり出られていなかったので、観ることのできる動画はほぼ全試合観ています。

水谷 本当にお好きなんですね(笑)。

草野 本当に好きです!水谷選手の試合では、勝敗にかかわらずだとリオ五輪の団体決勝で許シン選手(中国)に打ち合いで勝った時の試合は何回も繰り返し観ました。あとは、吉村真晴選手と最後フルゲームの最後の1点で負けてしまう試合…。

水谷 全日本選手権の決勝ですね(2012年、5連覇中の水谷が当時高校3年生の吉村に負けた試合)。

草野 私もライヴ中で「ここを乗り越えたらいける」という瞬間に、少し先を見てうまくいった時を考えて、目の前にあるものが見えなくなった時に、ハッと足元が崩れていく感覚があります。水谷さんもそういうことを何回も経験されながら、乗り越えながら、昨年の五輪の絶対に諦めないドイツ戦につながったのかなと思いながら、当時の試合後のインタビューなどを拝見していました。

 あとは、世界卓球で鮮烈なデビューを飾った張本智和選手との対戦。水谷さんが試合に負けたにもかかわらず「よくやったな」という表情をされていたのが印象的です。どんな試合でも自分のプレースタイルを崩さずに、戦術を読みながら次の一手を冷静に戦っているところがすごいなと思いながら拝見しています。

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著者プロフィール

照井雄太

1986年神奈川県生まれ。滝川第二高校、筑波大学で卓球に打ち込む。卒業後は、一般企業就職後、卓球の仕事がしたいと思い、2018年10月開幕直前から卓球の「Tリーグ」に転職。Tリーグでは試合運営の他、メルマガのコラム担当し、また不定期でスポーツメディアの卓球コラムを執筆している。

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