女王・桜花学園の強さの秘密を教えます 高田真希×三好南穂×馬瓜ステファニーによるOGクロストーク(後編)
ウインターカップ3連覇に注目が集まる桜花学園。その強さの秘密に迫る 【写真提供:日本バスケットボール協会】
ウインターカップの前に渡される恩師の手紙
高校女子バスケ史上最も多く日本一に導いている井上眞一コーチ 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
三好・馬瓜 もらいましたね。
高田 ……もらったと思います。
――書かれていた内容を覚えていますか?
馬瓜 普段は絶対褒められないんですけれど……。
三好 あ、分かる。褒めるよね、あの手紙は。
馬瓜 普段は全く言わないのに、あそこで褒めてくるので、ちょっとウルっときちゃうんです。私は『サボらなければ誰にも止められない』みたいなことが書いてありました。
三好 私は、あの手紙に書いてあったか第三者から聞いたのかは覚えていないのですが、先生が『三好がキャプテンの時に一緒に優勝したい』と言ってくれたんですよ。それで号泣して、『先生のために勝ちたいっ!』って思いました。
馬瓜 それは泣く。(同じキャプテンでも)信頼が違うわ(笑)。
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高田(左)、三好(右)、馬瓜(中央)は世代は違うものの桜花学園の思い出話で盛り上がる 【バスケットボールキング】
三好 だって手紙をもらったかも定かではないし(笑)。
高田 もしかしたら、もらっていないかもしれないです……。
三好 多分、リツさん(高田)は先生が言わなくてもやれるレベル。
馬瓜 間違いない。
高田 ただ、ベンチに入れなかった選手たちがマスコットとか作ってくれたり、同じポジションの先輩からアドバイスが書いてある手紙をもらったりしたことは心に残っていますね。桜花は実力主義でベンチに入れるか入れないかが決まる。学年も関係ないので、ベンチ入りできなかった人たちのためにも頑張らないといけない、そういう責任感は強かったです。
――試合に出ている者としての責任感は強いと。
馬瓜 私も1年生の時は、最初は申し訳ないという気持ちが強くて。絶対先輩の方がうまいのにと思っていました。でも先生が試合に出し続けてくれているのに、申し訳ないと思っていることが申し訳ないと思って。先輩たちもたくさん声を掛けてくれて、リツさんが言ったように、そういった人たちのためにも自分が頑張らないといけないとは思っていました。