Bリーグ“チャンピオンシップ男”10選 過去3回のCSで活躍した選手たちは?
古川孝敏「初代BリーグファイナルMVP」
古川孝敏はBリーグ最初のファイナルで21得点を挙げる活躍を見せ、初代MVPに輝いた 【(C)B.LEAGUE】
翌2017−18シーズン、その実力と豊富な経験を買われて琉球ゴールデンキングスに移籍すると、ここでも不動のスターターとして2シーズン連続西地区優勝に大きく貢献。2017−18シーズンのクォーターファイナルでは5分ハーフの特別ルールで行われた第3戦でチームの全17得点のうち8得点を挙げ、翌2018−19シーズンには26得点を稼いだ試合もあった。
過去3度のCSは、特別ルールの第3戦を含む17試合すべてにスターターとして出場。強豪チームを渡り歩き、勝者のメンタリティーを持つ古川は、黙々と自身の役割を遂行するスタイルに野武士のような風貌も相まって、CSのような“ここぞ”という大舞台で頼れる“仕事人”のオーラを身にまとう。秋田ノーザンハピネッツで2シーズン目となる今シーズンは初めてCS出場を逃す結果となってしまったが、その悔しさと初代ファイナルMVPとしてのプライドを胸に、来シーズンはCSの晴れ舞台に返り咲くことを期待したい。
田中大貴「CSを通して真のエースへ成長」
初のリーグ制覇に導いた田中大貴はCSでの厳しい戦いを通して真のエースに成長 【(C)B.LEAGUE】
このシーズンのCSでA東京はクォーターファイナルの京都ハンナリーズ戦とセミファイナルのシーホース三河戦をいずれも連勝しているが、すべて点差は1ケタだった。その中で田中は、京都との第1戦はアレックス・カークと並ぶゲームハイの19得点。第2戦はわずか4得点ながら、やはりゲームハイとなる6アシストでチームメートの得点をお膳立てする役割に回った。さらに三河との第1戦も得点が9点にとどまる一方で、これもゲームハイの7アシスト。そして、延長の末に2点差で制した第2戦はゲームハイの26得点をマークした。全試合において得点とアシストのいずれかでゲームハイの数字を記録したことは、田中が状況に応じた支配力を備えたことを意味する。
千葉ジェッツとのファイナルは、そんな田中の持ち味が余すところなく発揮された。この試合でゲームハイとなったのは5本を記録したアシストだが、一方で得点も15点と2ケタに乗せ、その活躍で勢いづいたA東京は東地区優勝を果たした千葉を圧倒。選ばれるべくして選ばれたファイナルMVPであり、「チームを勝利に導く」正真正銘のエースになった瞬間だった。
馬場雄大「CSでの活躍を経て、海外へ飛躍を遂げる」
アルバルク東京の連覇に貢献した馬場雄大。舞台が大きくなればなるほど活躍するメンタルを持つ 【(C)B.LEAGUE】
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