【独占インタビュー】澤村拓一、MLB1年目の本音

澤村「心折れていたかも」3軍からMLBへ 背番号だけでない上原氏との共通点も

岡田真理
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先輩・上原氏と同じ背番号でプレーする澤村 【Getty Images】

 昨年9月、澤村拓一は巨人から千葉ロッテに電撃移籍。10月には海外FA権を取得し、今年2月にレッドソックスと2年契約を結んだ。昨夏には巨人の3軍で投げていた男が、今ではメジャーリーグの歴史あるユニホームを着て、最高峰の強打者たちを相手に防御率3.65(現地時間5月4日時点)と結果を残している。

 このすべてが、たった一年にも満たない期間に起きた出来事だ。本人は今、映画よりもドラマチックなこの展開をどう受け止め、どんな思いでメジャーリーガーとしての日々を送っているのか。(取材日:4月27日)

「これがメジャーか」発見の毎日

――レギュラーシーズンでプレーして約1カ月。現在はどんな日々を過ごしていますか

 試合は毎回必死ですが、「メジャーリーグってこういう感じなんだな」っていう発見がたくさんあって、毎日とても刺激的です。驚くこともありますけど、嫌だなとか大変だなと思うことは今のところ一つもないですね。

 去年までテレビやYouTubeで観ていた選手と同じ空間でプレーできることが、あらためて感慨深いなぁと。もちろん試合中は集中しますけど、たとえばこの2連戦(4月27・28日のメッツ戦)なら「もしかしたらデグロムを、この惑星でいちばんのピッチャーを見られるかもしれない!」なんて思ったりしますね。

――渡米後、体調や食事などコンディショニング面は順調でしょうか

 最初は体重のコントロールが思うようにいかなくて。いつもだいたい102〜103キロでシーズンを戦うんですけど、日本ではその体重を維持するのに苦戦したことはなくて、普通に好きなものを食べてウエイトトレーニングをしていれば大丈夫でした。

 でも、スプリングトレーニングでフロリダに入った時は、時差ボケもあって体がついてこなかったのか、100キロ切りそうになってしまって。ここ3、4日でようやく安定してきたところです。4月下旬になってやっとこちらでの生活に慣れてきたという感じですかね。まぁ、無理に慣れようとするのもストレスになるので、年間通して徐々に慣れていけばいいかなくらいに考えています。

――コロナによる生活や競技への影響はどうですか
 
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著者プロフィール

1978年、静岡県生まれ。立教大学文学部卒業。プロアスリートのマネージャーを経てフリーライターに。『週刊ベースボール』『読む野球』『現代ビジネス』『パ・リーグ インサイト』などでアスリートのインタビュー記事やスポーツ関連のコラムを執筆。2014年にNPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを設立し、プロ野球選手や球団の慈善活動をサポートしている。

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