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大物ルーキー早川隆久は何勝できるのか?
学生時代を知る2人の識者が大胆予測

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オープン戦を見るかぎり、早川のストレートはプロの打者相手にも十分通用する。高校時代から追いかけてきた西尾氏の見立てでは「8〜10勝」が妥当なラインだ
オープン戦を見るかぎり、早川のストレートはプロの打者相手にも十分通用する。高校時代から追いかけてきた西尾氏の見立てでは「8〜10勝」が妥当なラインだ【写真は共同】

 シンプルだが、多くのプロ野球ファンが関心を抱くテーマだろう。昨年のドラフトで4球団競合の末に東北楽天ゴールデンイーグルスが交渉権を獲得した大物ルーキー、早川隆久。150キロ超のストレートが自慢の左腕は、果たして1年目に何勝できるのか。ここでは木更津総合高、早稲田大時代を知る2人の識者に登場を願い、オープン戦の出来も踏まえた上で、この新人王最有力候補の成績を大胆予測してもらった。

(編集注:オープン戦の成績は3月14日までのものを参照)

ストレートは明らかに和田毅よりも上

【識者1:西尾典文】


 早川隆久のピッチングを初めて見たのは、彼が木更津総合高2年の時に出場した春の選抜だった。当時はまだ体が細く、センスはあるもののバリバリのドラフト候補という印象は受けなかった。


 結局、高校時代は計6試合で早川を見たが、最速は3年夏の甲子園、唐津商戦(2回戦)での143キロと驚くような数字は残していない。ちなみにこの試合は被安打2、2四死球、12奪三振で完封と抜群の出来だった。


 ただし、大会後に行われた大学日本代表とのBFA U-18アジア選手権の壮行試合では、高校日本代表チームの先発を任されながら打者一巡の猛攻を浴びて5失点と炎上。良いものは持っているが安定感に乏しく、そうした状態は早稲田大の3年時まで続いた。


 ようやくその潜在能力が開花したのが、早稲田大で最終学年を迎えてからである。春は変則日程で2試合の登板に終わったものの、最初の登板となった明治大戦でいきなり155キロをマーク。秋は6勝をマークしてチームを優勝に導いた。


 4年時の春、秋の通算成績は9試合で7勝0敗、防御率0.86、奪三振率13.29と、まさに向かうところ敵なしの数字だった。昨年ドラフト指名された早川、入江大生(横浜DeNAベイスターズ)、鈴木昭汰(千葉ロッテマリーンズ)、木澤尚文(東京ヤクルトスワローズ)の4人も含め、過去10年間に東京六大学から1位指名でプロ入りした投手は13人を数えるが、最終学年の成績では早川が圧倒的なナンバーワンである。


 早稲田大を指揮する小宮山悟監督も、「大学球界では20年に1人のサウスポー」とコメントしているが、目玉と言える左投手という意味では和田毅(早稲田大→福岡ダイエーホークス/福岡ソフトバンクホークス)以来の大器だろう。昨年秋のリーグ戦で、広島東洋カープの苑田聡彦スカウト統括部長と早川の投球を見ていた時にも和田との比較の話になったのだが、苑田スカウトも「ストレートは明らかに早川のほうが上」と話していた。

西尾典文、山口史朗

(西尾典文) 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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