日本シリーズMVP・駒田徳広の流儀 「短期決戦は楽観的なチームほど強い」
通算満塁本塁打で歴代5位。“満塁男”と呼ばれた駒田徳広は、日本シリーズでも印象的な活躍を見せた 【撮影:白石永(スリーライト)】
“ラッキーボーイ”の自覚はあった
近鉄と対戦して日本一になった1989年です。僕が活躍(日本シリーズMVP)できたこともあって、印象に残っています。そう言わないと野球の神様が怒っちゃうでしょ(笑)。
――1989年はまさかの3連敗で、近鉄に王手をかけられました。
伝統ある巨人軍には「勝たなければならない」というプレッシャーがあります。開幕戦や日本シリーズの初戦で感じるそれはかなりのもので、他球団とは違うところです。このシリーズでは、初戦に斎藤(雅樹)で負けてしまい、浮足立ってしまいました。打線の流れが悪かったことも、一因だったと思います。
――駒田さんは初戦の第1打席、近鉄のエース・阿波野秀幸さんからセンター前ヒット。チームは連敗スタートでしたが、駒田さんは毎試合ヒットを打つなど、好調でした。
僕は左打者ですが、左投手を結構打っているんです。左投手の持ち球は真っ直ぐ、スライダー、カーブであることが多いので、対応するのは苦ではない。阿波野もオーソドックスな左の好投手、という印象でした。
――試合を追うごとに打順は8番、6番、5番と上がっていきました。「これは俺がやらなければ」という思いになりましたか?
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