ファンが選ぶ!日本シリーズ名勝負ランキング

記事

スポーツナビで投票を実施した「ファンが選ぶ!日本シリーズ名勝負ランキング」企画。
みなさんの印象に残っている名勝負を1人最大3つを選んで投票してもらいました。

1位に輝いたのはどの年の日本シリーズなのか!?

順位 シリーズ 得票率
1 【2013年】楽天(4勝3敗)巨人 36.39%
2 【2010年】ロッテ(4勝2敗1分)中日 22.76%
3 【2005年】ロッテ(4勝)阪神 12.92%
4 【2016年】日本ハム(4勝2敗)広島 11.92%
5 【2017年】ソフトバンク(4勝2敗)DeNA 10.80%
6 【2007年】中日(4勝1敗)日本ハム 10.54%
7 【1989年】巨人(4勝3敗)近鉄 9.46%
8 【1992年】西武(4勝3敗)ヤクルト 7.37%
9 【2011年】ソフトバンク(4勝3敗)中日 7.19%
10 【2003年】ダイエー(4勝3敗)阪神 6.43%
11 【1993年】ヤクルト(4勝3敗)西武 6.34%
12 【2008年】西武(4勝3敗)巨人 5.71%
13 【1983年】西武(4勝3敗)巨人 5.43%
14 【1979年】広島(4勝3敗)近鉄 5.32%
15 【1985年】阪神(4勝2敗)西武 5.19%
16 【2019年】ソフトバンク(4勝)巨人 4.29%
17 【1986年】西武(4勝3敗1分)広島 3.51%
18 【2000年】巨人(4勝2敗)ダイエー 3.48%
19 【2006年】日本ハム(4勝1敗)中日 3.26%
20 【1998年】横浜(4勝2敗)西武 3.25%
21 【2012年】巨人(4勝2敗)日本ハム 2.43%
22 【1980年】広島(4勝3敗)近鉄 2.10%
23 【2018年】ソフトバンク(4勝1敗1分)広島 1.94%
24 【1995年】ヤクルト(4勝1敗)オリックス 1.68%
25 【2002年】巨人(4勝)西武 1.66%
26 【2014年】ソフトバンク(4勝1敗)阪神 1.59%
27 【1978年】ヤクルト(4勝3敗)阪急 1.56%
28 【1996年】オリックス(4勝1敗)巨人 1.54%
29 【1987年】西武(4勝2敗)巨人 1.46%
30 【1958年】西鉄(4勝3敗)巨人 1.44%
30 【2004年】西武(4勝3敗)中日 1.44%

スポーツナビアプリ 無料ダウンロード

iOS
Apple Storeからダウンロード
QRコード
Android
GooglePlayで手に入れよう
QRコード
対応OS
iOS 11.0以上
Android 5.0以上
  • アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
  • Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
  • iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
  • iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
  • Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。

解説

1位に輝いたのは2013年、楽天の球団創設初の日本一。星野監督にとっても、キャリア初の日本一となった(写真は共同)

 球団創設から9年目、東北楽天が初の日本一に輝いた2013年の日本シリーズが、得票率36.39%で1位となった。

 東日本大震災から2年8カ月、「がんばろう東北」を旗印に闘ってきた楽天は、闘将・星野仙一監督が就任3年目でパ・リーグ初優勝を成し遂げ、“球界の盟主”巨人と対戦。もちろん、簡単には勝たせてくれず、勝負は第7戦までもつれ込む。

 この試合、先発の美馬学(現・千葉ロッテ)が自ら「出来すぎ」と言う6回1安打無失点の好投。則本昂大が気迫のピッチングでつなぎ、3対0とリードして迎えた9回。「ピッチャー・田中将大」のアナウンスが流れると、本拠地・Kスタ宮城(当時)のボルテージは最高潮に。前日160球完投で負け投手になった田中が最後を締め、ほえた。「感動」の言葉ひとつでは表しきれないものが、生まれた瞬間だった。

 2位、3位にはロッテが頂点に立ったシリーズが選ばれた。リーグ3位から日本一に駆け上がり、「史上最大の下克上」と呼ばれた2010年が、22.76%の得票率で2位に。31年ぶりのリーグ優勝から阪神を4タテで下し、日本一を勝ち取った05年が3位になった。ちなみに10年の対戦相手・中日を率いた落合博満監督と、西村徳文監督は、ロッテオリオンズ時代のチームメートだ。さらに、このシリーズの第2戦、6戦と中日先発のマウンドに上がったチェン・ウェインは、今季途中からロッテに所属。不思議な縁である。

 4位には北海道日本ハムと広島が対戦した、2016年の日本シリーズがランクイン。日本ハムは最大11.5ゲーム差を大逆転したレギュラーシーズンの勢いに乗って、10年ぶりの日本一を勝ち取った。勝ち星が付いたのは皆リリーフ投手。うち3試合、バースが勝利投手になっている。「プロ野球カルトクイズ」のネタになりそうなシリーズだった。

 福岡ソフトバンク(ダイエー、南海含む)は数ある出場歴の中から、2017年が最上位(5位)に。19年ぶりに日本シリーズに進出した横浜DeNAに3連勝して王手をかけるが、4戦、5戦を落としてしまう。延長戦となった6戦目は、9回表からマウンドに上がった守護神・サファテが、来日初の3イニングを力投し、迎えた11回裏。川島慶三がライト前タイムリーを放ち、史上4度目のサヨナラ日本一を決めた。ベンチから全力疾走してきたナインに、もみくちゃにされた川島。最初にドーンッと歓喜の体当たりをかましたのは、熱男こと松田宣浩だったか?

2007年日本シリーズ第5戦、中日・落合監督は8回までパーフェクトだった山井に代えて、守護神・岩瀬(写真中央)を投入。岩瀬は3人で抑え、継投による完全試合を成し遂げた(写真は共同)

 6位の2007年、中日対日本ハムのハイライトは、なんといっても第5戦だろう。中日の先発・山井大介が8回までパーフェクト。日本シリーズでの完全試合は誰も成し遂げておらず、メジャーリーグのワールドシリーズでも過去一度、という偉業が目前に迫っていた。しかし9回、落合監督は守護神・岩瀬仁紀をマウンドへ。岩瀬は日本ハム打線を3人で切ってとり、中日は53年ぶりの日本一になった。

 賛否両論沸き起こった、この落合采配。「山井はマメをつぶしていた」ことが分かってもなお、「それでも山井に投げさせるべきだった」「日本一のためには岩瀬で正解」と意見は分かれている。

 8位の1992年、11位の93年は共に西武とヤクルトの対戦だ。西武は森祇晶監督、ID野球のヤクルトは野村克也監督。捕手出身の智将対決であると同時に、西武・伊東勤、ヤクルト・古田敦也という、両リーグを代表する捕手の頭脳対決が話題を呼んだ。

 野村ヤクルトにとって初の日本シリーズとなった92年。全7戦中4試合が延長戦になる熱戦を西武が制し、3年連続日本一に輝いた。翌93年も第7戦までもつれた。しかし、最後は現監督の高津臣吾が2イニング無失点の好リリーフで、ヤクルトは球団史上2度目の日本一に輝いた。一方、西武・森監督は初のシリーズ敗退となった。野村は監督勇退後、「森との日本シリーズは1勝1敗のまま終わってしまった。あの世で決着をつけるわ」とニヤリ。そのときはどちらが勝つのだろうか。

 広島が初の日本一となった1979年は14位。この頃まだ生まれていなかった読者も、「江夏の21球」は耳にしたことがあるはずだ。第7戦、4対3とわずか1点のリードで9回裏を迎えた広島は、守護神・江夏豊が無死満塁のピンチをつくってしまう。そこから近鉄打線を抑えた21球は、圧巻だった。

 阪神は新外国人選手(左打ち)がパワフルな打撃を見せるたび、「バースの再来」と評される。そのランディ・バースがMVPを獲得した1985年のシリーズ(15位)も、語り草だ。西武を4勝2敗で下しての日本一。このシリーズでバースに2本塁打を浴びたのが、現ソフトバンク監督の工藤公康である。

「がんばろうKOBE」をスローガンにシリーズ進出を果たした1995年のオリックスは、野村ヤクルトに1勝4敗と完敗(24位)。しかし、翌96年はオリックスが「メークドラマ」の長嶋巨人を4勝1敗で下し、震災の傷跡が残る神戸の街に、明るい話題を提供した(28位)。

 ところで、2004年に55年間の歴史に幕を下ろした近鉄バファローズは、ついに日本一になることができなかった。01年、シリーズに進出したときの「いてまえ打線」など、破壊力抜群。その打線をもってしても、日本一には届かなかったのだ。短期決戦は長いレギュラーシーズンとは別もの。シリーズの歴史を振り返り、そんな先人たちの言葉を思い出した。

(文:前田恵、企画構成:株式会社スリーライト)

関連リンク