連載:#BAYSTARS - 横浜DeNAベイスターズ連載企画 -

ベイスターズが指し示す“満員のその先” キーマンは『SHOWROOM』仕込みの敏腕

村瀬秀信
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ベイスターズの新たな試みの一つ、バーチャルハマスタ 【(C)YDB】

 2012年の球界参入以降、右肩上がりに観客動員数を増やしてきた横浜DeNAベイスターズ。近年は本拠地・横浜スタジアム(ハマスタ)が満員になるのが当たり前。そんな中、やってきたのは新型コロナウイルス。規制を余儀なくされる状況で、“ライブエンターテインメント”を追求してきた集団が新たに放つ一手は、長年のチケット問題を解決し“満員のその先”を示せるのか――。

まずは体験を優先に

山辺さんは動画配信の『SHOWROOM』でビジネス関連の責任者を務め、今年3月からベイスターズにやってきた 【スポーツナビ】

「本当は、もっと球場をメインとしたリアルの中で新規事業を展開していく予定だったんですよ。ただ、今回コロナになったことで、急きょ複数あるうちの一案である、オンラインのプロジェクトを大きく進めることになりました」

 そう語るのは、経営企画部ビジネストランスフォーメーショングループの山辺浩平さん。昨年までDeNAで動画配信の『SHOWROOM』でビジネス関連の責任者を務めるなど、コア事業に携わってきたガチガチのデジタルマスターである。今年の3月にたまたまDeNAベイスターズにやってきたとはどんな神の差配なのか、着任早々このコロナによって、いきなりその手腕がフル回転で求められた。

 無観客時代の新たなライブエンターテインメントへの挑戦。その二本柱となったのが、「オンラインハマスタ」と「バーチャルハマスタ」だ。

 6月19日、無観客試合で迎えた2020年のシーズン開幕戦。ベイスターズはオンライン会議システム『ZOOM』を使用した「オンラインハマスタ」を3日間行った。しかし、当初の入場者数は思ったほど伸びなかったという。

「これは個人の感想ですが、プロ野球界においてオンライン観戦という文化がまだ根付いていないんだな、と思いました。たとえばサザンオールスターズやLDHなどこの状況下では絶対に観られないライブをオンラインで行えば、10万人単位でチケットが売れます。ところがプロ野球だと、オンラインでは苦戦が目立つ。野球は視聴しようと思えば地上波やDAZN、ニコニコ動画などで観ることができます。

 そんな中で、“オンライン観戦”にお金を払ってまで得られる価値があるのかと疑心暗鬼になった方もいたのだと思います。それでも我々の『オンラインハマスタ』はコンテンツとしては良いものを提供できていると思っていて、体験さえしてもらえれば次も来てもらえる自信がありました。なので、まずは体験してもらうことを優先にスタートしました」
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著者プロフィール

村瀬秀信

1975年8月29日生まれ、神奈川県茅ケ崎市出身。プロ野球とエンターテイメントをテーマにさまざまな雑誌へ寄稿。幼少の頃からの大洋・横浜ファン。

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