世代No.1右腕・高橋宏斗の評価は? 注目の好投手を敏腕スカウトが分析
第2回は、「西日本投手」編。両スカウトが真っ先に名前を挙げたのが、世代No.1との呼び声が高い高橋宏斗(中京大中京)。この夏の甲子園交流試合、智弁学園戦で見せた熱投は強烈なインパクトを残したが、敏腕スカウトが見た率直な評価とは? プロか、進学か、今後の動向にも目が離せない。そんな超高校級右腕に追随する投手は誰なのか、そして「プロ志望高校生合同練習会」に参加予定の注目投手の評価についても、苑田、米村両スカウトが明かしてくれた。
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高橋宏斗(中京大中京/183センチ、79キロ、右右)
中京大中京・高橋について、苑田スカウトは「将来15勝できる」と太鼓判を押す 【写真は共同】
バランスがいいし、球に力強さがあって、キレがある。あのグーンと浮いてくるような球質は、藤川球児投手(阪神)の高校時代に近いですね。それでいてコントロールもいい、スライダーもいい。ケガをしない体をしているのもいい。
そしてスタミナ。2日前に愛知大会決勝で投げている中での甲子園交流試合、9回の139球目に153キロ! 私は甲子園で試合を見るとき、初回、3回、6回、最終回と細かくスピードガンで測っているんですが、今まで9回までスピードが落ちなかったのは伊野商のエースとして1985年の選抜甲子園で優勝した渡辺智男投手(元西武など)だけなんです。どんな好投手でも回が進むにつれて球速が落ちていくのに、高橋投手は落ちない。スピード勝負ではなく、コンビネーションで勝負できる投手として、将来15勝できますよ。
・米村スカウト「4000ccクラスの最高級車」
高校生の中では頭一つ、二つ抜きん出ています。1位選手を◎(二重丸)とすると、高橋投手は三重丸に近い。何より甲子園でのピッチング、130球以上投げての153キロですからね。次元が違いますし、持っているエンジンの大きさが違う。車で例えると……2000ccの車で高速道路を2時間、100キロで走るとエンジンにすごく負担がかかりますが、4000ccの車が3時間、100キロで走ってもダメージはないでしょう。高橋投手は4000ccクラスのエンジンを持っているから、あれだけ投げられるんです。投げ方もいいから、壊れることもない。最高級車ですよ。
それに加えて、真っすぐがちょっと動くんです。うちにいた岩瀬仁紀も、「自分でどこに曲がるか分からない」という球を放ってましたが、高橋投手の真っすぐも150キロ近くでピュッと動く。変化球と思われているあの球は真っすぐなんです。捕るキャッチャーも大変ですが、打者にとっては相当やっかいです。とにかくスケールが大きく、将来は15〜16勝して、最多勝を狙える投手になっていくでしょうね。
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