新庄剛志が考える、ファースト守備論 ぼくがひとりだけ知る“捕球の名手”
第7回 新庄野球塾3――ファースト守備編
かつて10度のゴールデングラブを受賞した、守備の名人でもある新庄。ファーストのポイントとは 【写真は共同】
例えば、三遊間の深いところにゴロが飛び、ショートが足を動かして逆シングルでキャッチ。ここから身体を大きくひねって、ファーストに遠投する。
こういうときは送球が乱れやすい。
一塁までの距離が遠く、ボールを投げるには難しい体勢になっているからだ。
焦りも加わり、手元が狂うことがある
。
こういうとき、ノーバンで思い切り投げると送球が大きく外れる恐れがある。
そのリスクを抑えるために、一塁の手前ではずむ低いボールを投げるわけだ。
これは悪くない選択。
しかし、こうした低い送球をファーストが捕り損ねるシーンは多い。
このケース、ほとんどのファーストが送球者に向かって思い切り身体を伸ばし、グラブを目いっぱい差しだして、すくい上げるようにしてボールを捕ろうとする。
送球とバッターランナーのかけっこになっているから、少しでも前で捕りたいのはわかるけど、これではキャッチできるボールが限られてしまう。
身体を思い切り伸ばしているから、グラブをバウンドに合わせにくいし、横にそれたボールにはほとんど対応できないからだ。
ファーストがボールを後ろにそらして、バッターランナーは二塁へ。
二・三塁にランナーがいたら、一気にふたり還ってしまうだろう。
こういう得点シーンは、プロ野球でもけっこうある。
じゃあ、どうすればいいのか。
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