連載:新庄剛志「もう一度、プロ野球選手になる。」

新庄剛志が教える、背走キャッチのコツ 常識にとらわれず、どんどん試してみよう

新庄剛志
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第6回 新庄野球塾2――外野守備編

外野手が打球を追うとき、ほとんどの選手はボールから目を離して走るというが、新庄さんは逆だという。そのテクニックとは―― 【写真:ロイター/アフロ】

 フェンスに届くような大飛球を、猛ダッシュで背走しながらジャンピングキャッチ!
 これ、レーザービームと並ぶ外野手最大の見せ場だよね。
 こういう打球を追うとき、多くの指導者が「打球から目を切って走れ」と指導する。「目を切る」とは、「ボールを見ない」ということ。

 うん、言いたいことはぼくにもわかる。
 打球を見ながら走ると、走るスピードが落ちてしまうからね。
 打球が飛んだ瞬間に落下点を判断して一目散に走れ、なんて教える指導者が多いんだ。

 でもぼくは、この指導を守らなかった。
 そう、打球から目を切らずに背走していたんだ。

 具体的に言うと、次のような動きになる。
 背走しながら、片目でボールを見つつ、もう片方の目でフェンスの位置を確認する。
 フェンスまでの距離は感覚的にわかっているけど、でもちゃんと確認しなきゃいけない。
 しっかりと肩で受け身をとらないと、ケガをすることもあるからだ。
 ボールから目を切らずに背走するのは、次のような理由がある。
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著者プロフィール

1972年生まれ。福岡県出身。1990年、阪神タイガース入団。1999年の巨人戦で敬遠球を打ったことは大きな話題となる。2001年、米大リーグ球団メッツに移籍し、日本人選手で初めて投手以外の野手として登録。2002年に移籍したジャイアンツでは、日本人選手で初めてのワールドシリーズ出場を果たす。2004年、日本球界に復帰し、北海道日本ハムファイターズに入団。試合前のパフォーマンスが「新庄劇場」と呼ばれ、北海道に移転直後の日本ハム人気を盛り上げる。2006年、シリーズ開幕直後に引退宣言。日本ハムを日本シリーズ優勝に導いた。2019年11月、プロ野球選手として現役復帰を目指すことを宣言する。著書に『わいたこら。』(学研プラス)など。

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