平山相太に聞きたい。TV消えた天才、ロシアW杯、久保建英、国見高校のこと…

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引退から2年、平山相太は自身のキャリアをどう振り返るのか。そして、これから描く未来の夢は? 【スポーツナビ】

 平山相太、35歳、大学3年生――。

 かつて“怪物”ストライカーと称された男は今、仙台大学で勉学に励んでいる。だからといって、サッカーから離れたわけではない。指導者を志し、学生の傍ら同大サッカー部のコーチも務めている。目指すのはJリーグの監督だ。

 若くして海外に飛び出し、挫折を繰り返し、キャリアの晩年はケガに泣かされた……。思い描いた通りのサッカー人生ではなかったかもしれない。引退から2年が経ち、今、何を思うのか。気になる質問をぶつけた。(取材日:7月10日)

「消えた天才」自分の意図とは違う放送

――平山さんは2018年7月に「消えた天才」というテレビ番組に出演されました。Jリーグの第一線でプレーし続けてきた選手に対して、失礼な話だと思いましたが、出演に対して葛藤はなかったのですか?

 ああいう感じで放送するというか、どういうふうに編集するか全然分からなかったので……。もっと良い感じで放送してくれるのかなと思ったんですけど、自分の意図とは全然違う形での放送でしたね。そんな番組だから終わっちゃったのかなと思いますけど。

――番組は19年8月で終了しましたね。当時、出演した際の反響はいかがでしたか?

 本田圭佑との話で「再現VTRが面白かったよ」という反響はすごかったですね(笑)。

――平山さんは現役時代いろいろな経験をしてきたと思います。今あらためてキャリアを振り返ると、どんなサッカー人生でしたか?

 良いこともあったし、悪いこともあったし、海外も行ったし、日本でもプレーして、すごいアップダウンがありましたね。ケガも経験して、復帰できたりとか。良いことも悪いことも含め、自分ほどたくさんのことを経験した人は少ないと思います。そう考えると、貴重な時間だったというか、自分が指導者を目指すという夢に向かうには、これを糧にできるのかなと思っています。

――平山さんにとって良かったことは?

 やっぱり満員のスタジアムでプレーできたこと、そこでゴールできたことですかね。ピッチの中での出来事は全部良いことだと思っています。

――では、逆に悪かったことは?

 海外に1年挑戦したけど、それを継続してできなかったことだったり、試合に出られない時期に自分の中で腐ってた時期も実際にあったりして……。そういう部分から立ち直ることができたという良い面もありますけどね。あとはケガだったり、リハビリ生活では良いことも悪いこともあったかなと思います。

――これまでのサッカー人生にまったく後悔はないと?
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