連載:プロ野球 今シーズンに懸ける男たち

33年ぶりの大役果たす巨人・戸郷の急成長 見据える年間ローテ「疲れたと思いたい」

小西亮
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桑田真澄以来となる、33年ぶりの快挙を成し遂げた巨人・戸郷。昨季の鮮烈デビューから迎えた高卒2年目への思いを聞く 【写真は共同】

 二十歳の表情に自信と自覚が宿り、どんどん大人びていく。巨人の戸郷翔征が、加速度をつけて成長している。ルーキーイヤーの昨季終盤に頭角を現したかと思えば、今季は練習試合で存在感を示して開幕ローテ入り。高卒2年目以内の投手として、球団では1987年の桑田真澄以来となる33年ぶりの大役を務め、先発初勝利をつかみ取った。

 1年目のオフには、志願して山口俊の自主トレに参加。昨季15勝で最多勝に輝き、MLB・ブルージェイズに移籍した先輩右腕から、技術と体力の両面で助言をもらった。リーグ連覇、さらには日本一を目指すチームにとって欠かせない存在に――。どん欲の塊と化した注目株が、シーズンを駆け抜ける。

桑田以来の大役、経験生かし成長を実感

6月23日の広島戦でプロ初勝利を挙げた戸郷(写真右)。一軍に居続ければ、このような光景を何度も見ることになるだろう 【写真は共同】

――3カ月遅れで迎えたシーズン開幕を、一軍という立場で迎えました。ルーキーイヤーの1年前とは全く景色が違いますね。

 自主トレ期間で多くのことを試して、それが自分自身の成長につながっているのかなという面がありますし、少しは自信がつきました。一軍と二軍とでは、いる世界が全然違うなと、開幕一軍に入って改めて思いました。阪神との開幕戦は「どんな空気感なんだろう』と思いながら見ていました。無観客なのは練習試合と一緒ですが、また違った雰囲気を感じました。

――練習試合で結果を残し、開幕ローテに入りました。高卒2年目以内となると、あの桑田真澄さん以来33年ぶりです。

(桑田さんは)いつかは並びたいと思っている投手ですし、そんな素晴らしい方に少しでも近づけるようなことができたのかなと。でも、まだ始まったばかり。ここから、さらに結果を残して『やっぱり、コイツはすごいな』と周囲に思われるような選手になっていきたいと思っています。

――昨季は一軍初勝利や日本シリーズでの登板など貴重な経験をされました。ひと冬越えて迎えた今季、どこに手応えを感じていますか?

 昨年に培った投球術というのが、今年にしっかりと生かせているのかなと手応えを感じています。打者一人ひとりを、より意識して見られるようになりました。「こういう感じで抑えられるかな」という引き出しが増えました。マウンドでの気持ちの余裕ができたということですかね。ただ、余裕ができた分、余計に考えさせられることも多くなりましたけど、試合の中で成長していっているのではないかと感じるところは多いです。
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