連載:東京五輪「注目球技」の現状と1年延期で起こりうる変化

五輪男子サッカーは歴代最強メンバー 焦点は森保監督の去就とサポート体制

飯尾篤史
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 96年のアトランタ大会から連続出場を果たし、五輪の常連となっている男子サッカー。地元開催の東京五輪は、1968年メキシコ五輪における銅メダル以来となるメダル獲得の大きなチャンスだが、そればかりか、チームを率いる森保一監督は「金メダルを目指す」と公言している。果たして、その勝算はあるのか。そして、開催時期の1年延期が及ぼす影響はどこにあるのか。タレントがそろう男子サッカー、U-23日本代表の現状をレポートする。

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懸案の年齢問題も24歳以下で解決か

すでにA代表に名を連ねる18歳の久保建英。東京五輪でも主力として期待されるが、果たして招集することができるだろうか 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】

 歴代最強メンバーと言っていいだろう。東京五輪で52年ぶりのメダル獲得を目指す男子サッカー、U-23日本代表のことだ。

 チームの主軸として期待されるDF冨安健洋(21歳/ボローニャ)、MF堂安律(21歳/PSV)、DF板倉滉(23歳/フローニンゲン)、MF久保建英(18歳/マジョルカ)の4人は、すでに年齢制限のないA代表の常連となっている。

 DF中山雄太(23歳/ズウォレ)、MF三好康児(23歳/アントワープ)、FW前田大然(22歳/CSマリティモ)、FW安部裕葵(21歳/バルセロナB)といった選手たちも欧州のリーグで日々揉まれ、実力を伸ばしている。

 彼らの能力や経験値、チームの選手層は、中田英寿、中村俊輔、稲本潤一らを擁してベスト8に進出した2000年のシドニー五輪や、永井謙佑、大津祐樹、清武弘嗣らの活躍で4位となった12年のロンドン五輪をしのぐほどだ。

 また、五輪の開催が1年延期されたことによる懸念も、どうやら解消されそうだ。

 男子サッカーには、1992年のバルセロナ大会から「23歳以下」という年齢制限が設けられている。96年のアトランタ大会以降は「3人のオーバーエイジ」の招集が可能となったが、23歳以下の年齢制限は変わらない。

 ところが、五輪の開催が1年後ろ倒しになったため、年齢制限をどうするのかという問題が生じていたのだ。

 これまでどおり23歳以下なのか、24歳以下にするのか――。

 東京五輪の大会規定には「1997年1月1日以降に生まれた選手が原則。ただし、各チーム3名を上限に年齢制限を超える選手も登録できる」と書かれているが、これは五輪の男子サッカーが23歳以下というレギュレーションを前提としたもの。

 もし、来年24歳となる97年生まれの選手が出場資格を失えば、中山、三好、板倉、前田、小川航基(22歳/ジュビロ磐田)、相馬勇紀(23歳/名古屋グランパス)、渡辺剛(23歳/FC東京)といった選手たちがオーバーエイジ枠でしか招集できなくなり、チームにとって大打撃だった。
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著者プロフィール

飯尾篤史

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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