
- 構成:スポーツナビ
- 2020年4月3日(金) 10:20

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、プロ野球も開幕を延期しています。選手やファンも球音や歓声がグラウンドに戻る日を心待ちにしていると思います。そこで、延期の間を少しでも楽しんでもらえるよう、「プロ野球2020年シーズン大予想」企画をお届けします。
YouTuberとしても人気の高木豊・片岡篤史・里崎智也の3氏に、セ・リーグ打撃タイトル予想をしてもらいました(※予想対象タイトル…首位打者、本塁打王、打点王、盗塁王)。
飛び出したのは、まさかの三冠王!?(取材日:3月5日)
動画では3氏が最も自信を持つ個人タイトルを挙げています。併せてご覧いただければ幸いです。
三冠王に必要な本塁打・打点のラインは?

3氏の予想を一覧にまとめてみた。最も目につくのが、里崎氏による「鈴木誠也の三冠王」だ。
巧打と長打を高いレベルで併せ持つ広島の主砲に対し、里崎氏は「成長著しく、三冠王のチャンスあり」と分析。打点王予想の片岡氏も「三冠王の可能性がある」と見ている。
鈴木は昨季、自身初の打撃タイトルとなる首位打者(打率.335)を獲得。“神ってる”と称された2016年から、4年連続で打率3割・25本塁打・85打点以上をマークしているが、三冠王獲得のためにはさらなる本塁打と打点の量産が必須だ。
直近5年のリーグ本塁打王の平均本塁打数は40.2本。同じく直近5年のリーグ打点王の平均打点数は111.8打点。143試合を全て消化できると仮定すれば、40本塁打・110打点がタイトル獲得のラインになるか。
ソト、山田の実績組は今季もタイトル獲得?

鈴木以外を見ていくと、ソト(横浜DeNA)の本塁打王、山田哲人(東京ヤクルト)の盗塁王を3人中2人が予想した。
ソトについては「40本以上は確実、本拠地の横浜スタジアムも有利に働く」と片岡氏が予想すれば、高木氏も「経験と本拠地球場の作り」と追随。来日して2年連続40本塁打をクリアしている実績に加え、比較的狭い本拠地の存在がアーチ量産の後押しになる見立てだ。
山田の盗塁王は高木氏と里崎氏が予想。このうち里崎氏は、昨季、連続盗塁成功記録が38でストップしたことを念頭に置き、「今年は成功率10割にこだわることなく、数で勝負しそう」とコメントしている。過去3度のタイトルに輝いている男の走りに注目だ。
唯一予想が割れた首位打者

唯一3氏の予想が割れたのが首位打者だ。高木氏は西川龍馬(広島)の“天才的”と称されるバットコントロールに加え、スイングに力強さが増した変化を評価。片岡氏は一昨年のタイトルホルダー・ビシエド(中日)の広角打法に期待を寄せている。
また、岡本和真(巨人)を高木氏は打点王候補として予想。「勝負強さと、前を打つバッター」を理由に挙げている。本人だけでなく、前を打つ坂本勇人、丸佳浩のプレーにも目を向けたい。