マラソン服部勇馬が元日に駅伝を走る意味 五輪代表内定も、始動は“いつも通り”
MGC前と同じタイムスケジュールで五輪へ
「この大会がもし東京五輪の直近というなら外すけれど、まだ時間がある。それにこの大会には会社関係の人たちもたくさん応援に来てくれるので、そういう中で走るのはマイナスにはならないと思います。MGCのあとで少し緩んでいた気持ちが、このレースをすることによって引き締まったり、リフレッシュできるということもあるし、レース感覚を養うという意味でもいい試合だと思います」
当初はその一環として2月の香川丸亀国際ハーフマラソンにも出場する予定だったが、そこは今回違和感が出てしまった太ももの状態を見てから決定する予定。また、コースが札幌に変わったことで、東京なら必要なかった試走もしなければいけない。
「本格的なマラソン練習に入るのは5月からですが、それまでにも少しずつマラソンをやれるような体づくりや、基礎づくりをやっていかなければなりません。その後の高地トレーニングに関しても、MGCの前にやったような感じの考え方でいこうと話しているので、6〜7月くらいにやるつもりです」(佐藤監督)
まだ今は、東京五輪を意識するような時期ではなく、ルーティーンとしての大会や練習をこなしていくべき時期。「今回優勝できていれば気持ちも盛り上がって乗っかっていけたけれど、2位だったので……」と佐藤監督は苦笑するが、服部はまだいつもの自分のペースでゆっくりと五輪へ向かっている段階だ。それは昨年も9月15日のMGCへ向けたのと同じ、一度経験しているタイムスケジュールでもある。