巨人・高橋優貴が新背番号で目指す投手道 プロ1年目に感じた一流の「投資能力」
今年から背番号が「26」に変わり、その重みを感じ、自覚十分の高橋優貴はさらなる飛躍を誓う 【写真:高須力】
山口俊、菅野智之ら球界を代表する選手たちと過ごす濃密な日々の中には、自らの成長につながるヒントもあった。内海哲也(現・埼玉西武)が18年までつけた「背番号26」を新たに担う20年シーズン。「幸せでしかない」と意気に感じ、宿命づけられた左のエースへの道を歩んでいく。
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負けっぱなしの学生時代の経験が生きた
プロ初登板の阪神戦、6回1失点の好投で勝利投手に。大卒ルーキーの初登板初勝利は球団59年ぶりの快挙 【写真は共同】
春のキャンプからオープン戦と進む中で、「いつ勝てるかな?」「今年1勝できるかな?」という思いも正直ありながら迎えた開幕だったので、すごく印象には残っています。あと、ある意味で印象深いと言えば、7月31日の広島戦。先頭の西川(龍馬)さんにホームランを打たれ、続く菊池(涼介)さんにもホームランを打たれたとき、「いつになったらアウトを取れるんだろう……」「今年やっていけるのかな……」と思ったのは覚えています。
――終わってみれば、18試合で93イニングを投げ5勝7敗、防御率3.19。1年目を振り返ると?
ドラフト1位指名してもらったとき、今の状況は全く想像もできていませんでした。ケガなく終われたのは、自分を褒められる点。そう考えると、上出来だったのかもしれませんが、技術面はまだまだ足りないところばかり。1年で土台が作れたかというとなかなか難しい部分はあります。ただ、負けっぱなしだった学生時代の経験が、意外と生きたというのはありますね。
――確かに中学時代はエースではなく、東海大菅生高でも甲子園出場は叶いませんでした。
負けて悔しい思いをした分だけ、いろんなことを覚えてきました。だから、プロに入って登録抹消をされても、意外と冷静に「ここが悪かった」と考えられた。もちろん先輩やコーチ陣のアドバイスもあってこそですが、いろんなことを見すぎずに、冷静にいられたという面では、今までの経験が多少なりとも生きたのかなと思います。
――毎日が試合というプロの難しさも感じたと思います。
1年間シーズンを通して「こういう時期はこうなるんだ」というのを知れたのは良かったです。例えば5月に調子が落ちたときを振り返ってみると、走る量が減ってしまっていたとか、ピッチングするにしても目先のことばかり考えてやってしまったのかなとか……。2020年も失敗することって絶対あるとは思うんですけど、違う失敗をしたらまた違う経験に変わっていくと思う。変化させるという部分は、2年目として大事なのかなと。
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