藤田菜七子が達成した首位騎手の快挙
秋の新潟開催をデータで振り返る

女性騎手が開催リーディングを獲得するのは史上初

 先日終了した今年の3回新潟(10月5日〜27日)のリーディングジョッキーとなったのは、9勝をマークした藤田菜七子騎手だった。女性騎手が開催リーディングを獲得するのは史上初。快挙と言っていいだろう。そんな彼女の同開催での成績を少し振り返ってみることにする。データの集計・分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

2019年3回新潟開催の騎手別成績(平地)

表1
表1【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は2019年3回新潟開催の騎手別成績(平地)。藤田菜七子騎手は【9.5.7.30】という成績だった。勝ち星は9で、2位の斎藤新騎手に3つの差をつけた。連対率27.5%、複勝率41.2%もいい数字であり、全体的に好走率は高かった。また、単勝回収率は91%で、複勝回収率は90%。女性騎手としてどうしても人気を集めやすいイメージはあるのだが、そんな中でこの回収率ならば悪くない。リーディングジョッキーとしてふさわしい好走率を残しており、馬券的な妙味も追える。


 この開催のリーディング上位は若手騎手が占めた。藤田菜七子騎手がデビューから4年目で、あとは3年目以内のルーキーが多かった。特に1年目の斎藤新騎手は立派な成績。連対率や複勝率は、藤田菜七子騎手よりも高い。そして単・複の回収率はともに100%以上。馬券的な妙味が十分あることを示した。

藤田菜七子騎手のレース別成績(2019年3回新潟)

表2
表2【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 次に藤田菜七子騎手の成績をもう少し詳しくみていくことにする。表2は同騎手のレース別成績だ。最も多くの勝ち星を挙げたのは1勝クラスの牝馬限定戦で4勝。次に1勝クラス(牡馬混合戦)で3勝。残る2勝は未勝利戦と特別戦の粟島特別だった。


 つまり9勝のうち8勝が減量の恩恵を受けられる平場戦だった。JRAは昨年秋、ルール改正を行い女性騎手の減量制度を変更した。詳細は割愛するが、藤田菜七子騎手にとっては非常に有利な変更となったのだ。従来であれば1キロ減のところを、いまだに3キロ減で騎乗できている。その威力をまざまざと見せつけるような成績の傾向が出ている。また、平場戦において女性騎手は、キャリアや通算勝ち星に関係なく、今後永久的に2キロ減で騎乗できるようになった。藤田菜七子騎手の平場戦は常に注目となるだろう。

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