藤田菜七子が達成した首位騎手の快挙 秋の新潟開催をデータで振り返る
女性騎手が開催リーディングを獲得するのは史上初
2019年3回新潟開催の騎手別成績(平地)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
この開催のリーディング上位は若手騎手が占めた。藤田菜七子騎手がデビューから4年目で、あとは3年目以内のルーキーが多かった。特に1年目の斎藤新騎手は立派な成績。連対率や複勝率は、藤田菜七子騎手よりも高い。そして単・複の回収率はともに100%以上。馬券的な妙味が十分あることを示した。
藤田菜七子騎手のレース別成績(2019年3回新潟)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
つまり9勝のうち8勝が減量の恩恵を受けられる平場戦だった。JRAは昨年秋、ルール改正を行い女性騎手の減量制度を変更した。詳細は割愛するが、藤田菜七子騎手にとっては非常に有利な変更となったのだ。従来であれば1キロ減のところを、いまだに3キロ減で騎乗できている。その威力をまざまざと見せつけるような成績の傾向が出ている。また、平場戦において女性騎手は、キャリアや通算勝ち星に関係なく、今後永久的に2キロ減で騎乗できるようになった。藤田菜七子騎手の平場戦は常に注目となるだろう。