独自レーティングで凱旋門賞の馬券見えた 別格エネイブルを負かすとしたら3歳馬

JRA-VAN

2番手はマジカルも、単まであるのはジャパンかソットサス

 問題は2番手だが、市丸流レーティングではマジカルとなった。今年は2度もエネイブルの2着がある。昨年のブリーダーズCターフを合わせると、3度目の2着である。そして、ここが大切なのだが、昨年の凱旋門賞10着後は9戦5勝2着4回。つまり、エネイブルの2着に敗れたレース以外は6戦5勝2着1回。エネイブルさえいなかったら、この馬が天下を統一していたかもしれない。それほど、ここへ来ての充実ぶりが際立っている。

 3番手グループは3歳馬。トレヴの3連覇を阻んだのも3歳馬だった。厳しいとは思うが、もしエネイブルに土をつけるとすれば、マジカルではなく3歳馬ではないかと思える。

 まずはジャパン。英ダービーで3着に敗れて以降は、3連勝でG1連勝。明らかに力をつけている。同斤では難しいかもしれないが、斤量差を突けばエネイブルを脅かすことも可能だろう。問題はゲートが10番と外になってしまったことだが、そこは名手ムーアがなんとかしてくれると考えたい。

 次にソットサス。こちらは1番枠を引いた。ニエル賞では内に包まれてダメかと思われた位置から差して勝っている。仏ダービーも馬群で我慢して最後に外へ出しての差し切り。経験がある以上、この枠は明らかに有利だろう。

 12頭立てで断然人気が1番手だけに、馬券的にはいろいろ買えない。挙げるのはここまでにしておきたい。市丸流レーティング5位のヴァルトガイストは、今年エネイブルやマジカルに完敗しており、逆転は難しそうだ。

日本馬は2、3着なら……

 日本馬は、実績的には2着や3着ならあってもおかしくない。しかし、3頭ともに古馬、それも牡馬だけに、上に挙げた4頭の一角を崩すのは厳しいのではないか。

 あくまで3着候補としてだが、血統的にはブラストワンピースだろう。デインヒルの血を引くハービンジャー産駒は、欧州に向いていると思う。ディアドラの活躍がこれを印象づけた。

 しかし、期待したいのは今年亡くなったディープインパクトの血を引くフィエールマンである。母系にフランスの血が流れているのもいい。ロマン派ではないが、2・3着づけで以上2頭の大駆けに期待してみる。

(文:市丸博司/パソコン競馬ライター)

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