<国内男子ゴルフ>初出場は3人。31歳の竹安俊也は、大学先輩・岩田と松山の教えを胸に初舞台へ

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【パパ頑張る】

2024最終戦・賞金レース決着へ「ゴルフ日本シリーズJTカップ」

11月28日ー12月1日 東京よみうりカントリークラブ(東京都)7002yard・par70 ▼ 27日・大会前日

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その年の優勝者と、賞金ランク上位者を合わせて30人しか出場できない。

今年最後の頂上決戦に、初出場を果たしたのは金子駆大(かねこ・こうた)と、竹安俊也(たけやす・しゅんや)と、、前田光史朗(まえだ・こうしろう)の3人。

賞金14位の金子はまだ22歳だ。
同31位で入った前田は、昨季賞金王の中島啓太(なかじま・けいた)や現在賞金1位の平田憲聖(ひらた・けんせい)や、昨年覇者の蟬川泰果(せみかわ・たいが)と同学年の24歳。

フレッシュな2人に対して竹安は、中堅に差し掛かる32歳、プロは11年目。

「この大会に出ることを、ずっと目標に頑張ってきた」と前日水曜日に、目尻をますます下げたのは、正午すぎに家族が、帰省中の青森から羽田空港に到着するから。

「ちょうどいま飛行機乗ってます」と練習を、早めに切り上げちょうど迎えに行くところ。

3歳の長男・永玖(りく)君と、0歳の次男・福(ふく)君はかわいい盛り。
「子どもがゴルフ場に来てくれるのが嬉しくてしょうがない」と、出迎えの足もつい急く。

普段のツアーでは、最終日に首位と3打差以内なら応援に来るというのが妻の絢香さんとの約束だが、この大会ばかりは特別だ。

「初日から行くと言ってくれて」と、デレデレした。

一家にとっても晴れ舞台。
悲願の初出場を現実のものとしてくれたのは、2人の偉大な先輩による。

「毎年、秋口からこの大会を目標にしながら、出場に届かなかった要因はパッティング」と、試行錯誤の竹安に、特別レッスンしてくれたのは大学先輩の岩田寛だ。

3週前の三井住友VISA太平洋マスターズの週。

「僕のクセとか、選手同士でしかわからない感覚の部分。お願いしたら、1時間くらい教えてくれて。そこからめちゃくちゃよくなった」と、翌週の「ダンロップフェニックス」で4位タイにつけ、今季4度目のトップ10入り。

まず前週の賞金41位から34位に飛躍した。

同週には、国内初参戦した大学先輩の松山英樹から「もうちょっとでJT行けるね、頑張ってね、と言ってくださって。嬉しかった」と、それも大きな励みに。

「僕の結果とか、見ていてくださっているみたいで」と、さらに先週の「カシオワールドオープン」では7位に。

賞金28位での初切符に「頑張りたい」と、おのずと気合が入る。

勇んで来た会場の東京よみうりカントリークラブは想像以上の恐ろしさだった。

特に、魔の18番パー3はテレビで見ていた限りでは「さすがに、そんなに急ではないだろう、と」。
タカをくくってきてみたら、「え、これダイジョブ?みたいな…」と、絶句した。

「面白いですね。ドラマが生まれるのも分かります。ほんとに凄いグリーンで感動しました」と、恐れながらも今からワクワク。

長男の永玖(りく)くんは最近、ゴルフを覚えて「パパ、ちゃんとカップ見て打つんだよ!」と“指導”されるそうだ。

「めちゃくちゃグリーンが難しいのでマネジメントは大切ですね」と、息子の“教え”を反芻し、「調子が良いのでいけると思います。かっこいいところを見せたい」。
どんな高速グリーンも、家族の前なら攻略できる。
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