暮れの2歳G1へ注目の一戦! サウジアラビアRCの狙いどころは?

JRA-VANデータラボ

勝ち馬からダノンプレミアム、グランアレグリアら

 スプリンターズSが終わり、今週から東京・京都・新潟へと舞台が変わる。開幕週は土曜にサウジアラビアRC、日曜は毎日王冠に京都大賞典と3鞍の重賞が組まれているが、今回は土曜東京メインのサウジアラビアRCをピックアップ。一昨年の勝ち馬ダノンプレミアムは後に朝日杯FSを勝利し、昨年の勝ち馬グランアレグリアは朝日杯FSで3着、そして桜花賞制覇と、今後のG1へ向けて注目の一戦だ。重賞として新設された2015年以降の近4年のデータからレース傾向ならびに馬券での狙いどころを探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

サウジアラビアRC近4年の3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1はサウジアラビアRC近4年の3着以内馬一覧。勝ちタイムは、前半からハイペースで流れた一昨年以外は1分34秒台の決着となっている。出走頭数も一昨年以外は10頭前後で、平均〜スローの流れで落ち着くことが多いようだ。

 4角通過順では先頭で逃げた馬が馬券に絡んでおらず、メンバー中上がり最速だった馬がすべて馬券に絡んでいる。近2年では一昨年のダノンプレミアム、昨年のグランアレグリアと道中2番手につけて直線早めに抜け出した馬が連勝。一昨年2着ステルヴィオを含めた3頭は後にマイルG1を勝利しており、適性の高さが問われる一戦だ。

 人気順では1番人気馬は【1.2.1.0】で昨年のグランアレグリアの1勝のみだが、複勝率100%と安定している。2番人気馬も【1.1.1.1】で連対率50%・複勝率75.0%と高く、3着以内馬はすべて上位7番人気以内におさまっていた。キャリアが浅い2歳戦とはいえ、堅めの決着が目立っている。

サウジアラビアRC近4年のキャリア別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2はキャリア別成績。前走新馬戦で1戦のみの馬が一昨年のダノンプレミアム、昨年のグランアレグリアと2勝をあげ、連対率38.5%・複勝率53.8%と優秀だ。昨年は1〜3着まで該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。

 キャリア2戦の馬は16年ブレスジャーニーが勝利するも、連対率・複勝率で1戦の馬に大きく差をつけられている。なお、3戦以上の馬で好走したのは4戦の15年1着ブレイブスマッシュのみ。キャリア1戦の馬を積極的に狙っていきたいところだ。

サウジアラビアRC近4年の前走着順別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走着順別成績で、前走1着馬については前走における人気別成績も示している。まず近4年の3着以内馬12頭はすべて前走で勝利をおさめていた。前走で2着以下だった17頭はすべて馬券圏外と苦戦傾向にある。

 前走1着馬の前走人気では黄色で強調したように、前走1番人気馬が昨年のグランアレグリアら3勝をあげ、連対率45.5%・複勝率72.7%と非常に高い。前走1番人気で勝利した馬はぜひともチェックしておきたい。3着以内馬はすべて前走4番人気以内で勝利していた。

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