五十嵐圭が感じた日本バスケの行く末「世界を意識し、上がっていくだけ」
五十嵐は、渡辺雄太が4番ポジションに移りサイズが増したことが後半途中まで競り合った要因だと分析 【写真:ロイター/アフロ】
今W杯の日本の戦いのすべてを目にした五十嵐圭(新潟アルビレックスBB)は、後輩たちへ期待を込めて前向きな言葉をかける。「残念ながら結果は出ませんでしたが、世界で戦う経験が得られたのは大きな収穫。世界における今の日本の立ち位置を知って、克服すべき課題も明らかになりました。このことは、東京五輪につながると思います」。下を向いている暇はない。次の大舞台である東京五輪まで、あと1年。東京2020へ、ここからがまた新たなスタートだ。
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必要な3P成功率の上昇
そうですね。大会前の親善試合も含めて、期待を抱かせるような結果を見せてくれていましたからね。今回のW杯は5戦全敗という結果になってしまいましたが、自分たちの現状、今の立ち位置を知ることができた。これは、来年の東京五輪につながると思います。
──順位決定戦の2試合は、八村塁選手と篠山竜青選手が離脱してしまいました。
ニュージーランドとは大会前に強化試合をやっていて、1勝1敗だった相手でした。選手たちはなんとか、ここで1勝を、と思ってやっていたでしょう。しかし、ニュージーランドとの強化試合の2戦目と同じように、相手の得意なプレーであるトランジションから3Pのパターンを分かっていながら止められず、111点と大量失点を喫してしまった。第1Qは同点で乗り切りましたが、後半に入っても相手のシュートが落ちず、ニュージーランドのペースで試合を進められてしまいました。この試合の流れに日本は乗り切れず、少し集中力が途切れてしまったところもあったかのように見えましたね。
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