“時代”を映す人気ユニホームの数々 「BECKHAM」が読めない世代も…
グアルディオラの監督就任で脚光浴びる
創設100周年記念モデルをまとった99-00シーズンのグアルディオラ(後列右端)。監督としてバルサに戻ってきたとき、当時のユニホームを求める人が増えたという 【写真:アフロ】
バルセロナで前者のケースは、ランキングでも1位に輝きましたが、ルイス・エンリケ監督のもと、3冠を達成した2014-15シーズンのモデル。これを求めるお客さんは結構います。
後者のケースで典型的なのは、6位になった15-16シーズンのモデル。初めて横ストライプが採用されたんです。当時、ファンの間でも賛否が分かれていましたが、デザインがガラッと変わると印象に残るのか、あとあとになって人気が出るようです。
7位の1999-00シーズンは、左半分がエンジで1899年、右半分が紺で1999年と入った創設100周年記念モデル。これは、グアルディオラが監督としてバルサに戻ってきたとき、グアルディオラのネームが入ったユニホームを探しに来られた方が多かったですね。もちろん、リバウドも、フィーゴも人気なんですけど、このユニホームに関しては、グアルディオラが人気でした。
これもデザイン性の範疇に入るかもしれませんが、サプライヤーが変わって数年経つと、以前のサプライヤー時代のものが懐かしくなるのか、求めにくるお客さんが増えます。バルサの場合、98-99シーズン以降、ずっと「ナイキ」ですから、逆に「カッパ」時代のモデルを探しにくるお客さんがいます。
全体的に見れば、メッシのユニホームは、どの時代でも人気があります。ただ、イニエスタがヴィッセル神戸に加入したときは、イニエスタのユニホームの需要が一気に高まりました。
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C・ロナウドより前の時代では、ラウールの人気が高いです。あと、ジダンも。グアルディオラと同じで、監督としてレアルに戻ってきたとき、ジダンの昔のユニホームを求める人が増えた印象があります。
これはレアルに限らず、全般的に言えることですが、ユニホームにゴールドが入ると人気が高まる傾向があります。レアルの場合は11-12シーズン。人気投票では5位にとどまったようですが、うちのお店ではかなりの人気を誇ります。
投票結果を見ると、レアルは10代のファンの投票が多いようですね。たしかに、うちのお店でも、若い子に人気が高い印象があります。学生の方々もよく訪ねてきてくれますが、銀河系軍団の時代のベッカムの23番のユニホームを眺めていた学生たちが「これ、なんて読むんだろうね?」と。「BECKHAM」を読めなかったんです。そういう時代になってきたのか、と驚きました(笑)。
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ベッカム「10番」は1年だけのレアモデル
7番のイメージが強いベッカムだが、96-97シーズンには1年だけ10番を背負った。このユニホームも根強い人気を誇っている 【写真:Action Images/アフロ】
選手で人気なのは、ジェラードとフェルナンド・トーレス。その前の時代になると90年代半ば、ファウラーやマクマナマンのユニホームも人気があります。あと、胸スポンサーに「カールスバーグ」が入っているモデルを探しに来られる方も多いです。「カールスバーグ」の時代が長かったので、懐かしいんだと思います。
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そう言えば、今季のアウェーモデルは、92-93シーズンのアウェーモデルのリバイバルなんです。92-93シーズンのアウェーモデルは黄色にグレーの幾何学模様が入っていて、当時は「傷んだバナナ」と言われて酷評されていました。それがリメイクされて、カッコ良く仕上がっています。
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あと、96-97シーズンのベッカムのユニホームも人気があります。ベッカムと言えば7番ですが、実は7番の前に1シーズンだけ10番をつけていました。それが、このシーズン。その1シーズン前には24番、さらに1シーズン前は28番と、ベッカムは当時、背番号がころころと変わっていて、いずれも需要があります。
100周年記念の01-02シーズンのアウェーモデルも、なかなかマニアックですが、人気があります。2ndが白で、3rdがゴールドなんですが、それらをリバーシブルにして一般販売された珍しいモデルなんです。ちなみにこの100周年というのは誤解されがちなんですが、クラブ創設100周年ではなく、前身であるニュートン・ヒースというクラブからマンチェスター・ユナイテッドに変わってから100周年という意味です。
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