指揮官が語るU-18侍ジャパンへの手応え 国際大会は「そうそう打てない中で…」

沢井史

U-18日本代表を率いる永田監督(写真中央)にW杯への意気込みを聞いた 【Getty Images】

「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に臨むU-18日本代表は27日、都内のグラウンドで合宿を打ち上げた。翌28日には開催地・韓国の機張(キジャン)に向けて出発。30日にいよいよ大会開幕を迎える。

 今回は、永田裕治監督(前報徳学園監督)に意気込みを聞いた。チームを率いて今年で2年目となる指揮官は、どのような手応えを感じているのだろうか(取材日:8月27日)。

コミュニケーションがようやく取れてきた

 国内合宿を終え、振り返ってもらうと「コミュニケーションを取っていこうと伝えてきて、(集合から6日目にして)ようやく取れてきたかなという感じですね」と永田監督は言う。

 今年の代表主将は坂下翔馬(智弁学園)が務める。

 昨年の「第12回 BFA U18アジア選手権」では、甲子園で春夏連覇を達成した大阪桐蔭の中川卓也(早稲田大)が、チームをまとめた。中川は大阪桐蔭でも寮内で細かくコミュニケーションを取ることを信条としており、連合チームである代表でもそれを浸透させた。

 明るい性格の坂下ではあるが、人前で話すのは得意ではない。だが、そこを副主将である森敬斗(桐蔭学園)と、昨年2年生ながら唯一メンバーに名を連ねた奥川恭伸(星稜)がサポートする。森は桐蔭学園でも主将として強いキャプテンシーを発揮しており、奥川は昨年の経験をチーム全体に伝え、結束を強める力とする。

犠打やスクイズ、エンドラン、もしくは…

大学代表との壮行試合でもスリーバントスクイズで得点を挙げたが、大会中もさまざまな作戦を敢行していくだろう 【Getty Images】

 戦力面に関して、永田監督は昨年のアジア選手権でも指揮を執ったことを踏まえて、率直な感想を語っている。

「(国際大会は)そうそう打てないと思いました。昨年(のチーム)は強力な打線だと思ったのですが、実際に試合をすると3安打、4安打の戦いばかり。日本と世界のルールの違いもあって、足を使いたいところで使えなくて、その中でどう攻めるか、犠打やスクイズ、エンドラン、もしくはランエンドヒット……いろいろな考え方が出てくるんです。

 どうやって点を取るか。昨年の韓国と台湾の試合(U18アジア選手権決勝)もスクイズ、スクイズで試合を決めていますから。そのあたりの話もミーティングで全員に伝えて、合宿の中でもそういう(小技などの)練習をしました」

 実際に、26日に行われた大学日本代表との壮行試合では、終盤に小技を絡めた攻撃を敢行した。練習では実戦に近い練習も取り入れているが、合宿の日にちは限られている。ただ、逆に実戦を増やしても疲れがたまってしまう。

「ですので、今年の時間(の使い方)が限界かな。去年は出発前日まで実戦(対外試合含む)をやっていたのですが、今年は前日に関しては練習のみにしました」

 欲張りすぎず、チームの状態を見ながら本番に備えた。

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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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