佐々木、森下らプロ注目選手が豪華共演 侍J壮行試合は意地がぶつかる好ゲームに
大学代表監督も高校生の健闘ぶりを絶賛
キレのあるストレートなど、森下暢は随所ですごみを見せた 【写真は共同】
先発の森下暢は、キレのあるストレートを低めに集めてはいたが「高校生に自分の力を見せつけたかったけれど、少し力みがありました」と反省の言葉を並べた。それでも、力だけでなく技も絡めた投球術は見せつけたように思う。7番手で登板した吉田大喜(日本体育大)のキレのあるストレートも素晴らしかった。一方の高校代表の永田裕治監督は「よく粘ってくれました。(世界大会を見据え)大学生相手でも本気で勝ちにいった。力だけではかなわないので、足や小技なども使ったつもりです。大会では先を見ずに一戦必勝で戦っていきたい」と話した。
万全の状態で臨みたい本大会
30日開幕のU-18ワールドカップは、万全の状態で戦いに臨んでほしいところだ 【Getty Images】
一方で外野手が今回2人しか選出されておらず、この壮行試合では本職が遊撃手の森敬斗(桐蔭学園)が中堅を守り、守備でややヒヤヒヤする場面もあった。だが、10日間で最高9試合を戦う大会の中で、いざ、異国の地に踏み入ると、急に不調に陥ったり、ケガをする選手も少なくない。そのため、さまざまなフォーメーションを試さなくてはならず、こういったイレギュラーなことも経験しなくてはならない。
短期間の大会ではそういう選手が出てくると戦いに大きなダメージを与えてしまうため、今のうちにポジションを試しながら調子の良い選手を起用していく。ちなみに9回の中前打をバックホームする際に森が足をつって試合が一時中断したが、試合後、森は自力で歩けるようになっており、大きなケガではないのはひと安心。もちろん、ケアをしながらの本番にはなるが、今回が初めての海外という選手が半数近いこともあり、今回の日本での最終練習の中で確認できる事項はしっかりと見極め、選手たちが万全の状態で戦いの地に降りたてることを願いたい。