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指導者のエゴが才能をダメにする ノムラの指導論
小林誠司が巨人の正捕手になるために
必要なスキルとは? 野村克也の指導論

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第9回

今季、西武から炭谷(写真右)が加入した巨人。ここまで最もマスクを被っているのは小林だが、正捕手としてまだ課題がある
今季、西武から炭谷(写真右)が加入した巨人。ここまで最もマスクを被っているのは小林だが、正捕手としてまだ課題がある【写真は共同】

 多くの巨人ファンは今、こんなことを考えているのではないだろうか。


「巨人の首脳陣は、いったい誰を正捕手に据える気なんだろうか」――。


 2018年の開幕時の正捕手は小林誠司だった。それがシーズンが進んでいくと、大城卓三、宇佐見真吾(現・北海道日本ハム)を併用していくことが多くなった。2019シーズンはここに加えて、FAで埼玉西武から炭谷銀仁朗を獲得し、阿部慎之助も捕手に戻ってプレーすることになった。5人もレギュラー候補がいては、「いったい誰を……」という気になってしまうのも仕方のないことだ。

 なかでも小林は2016年、17年と2年連続して巨人の正捕手として試合に出場した。その魅力は、二塁まで矢のような送球が投げられる肩の強さ。盗塁阻止率は12球団でナンバーワンとなり、総合力を含め投手陣の信頼を得たかのように思えた。

 しかし、首脳陣は小林を正捕手としてまだまだ信頼していなかった。「彼には正直、まだまだ不満がある」と高橋由伸前監督ですら、そう語っていた。


 なぜ小林は首脳陣から信頼されていないのか。それは彼のリード面の問題が挙げられる。

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