小林誠司が巨人の正捕手になるために必要なスキルとは? 野村克也の指導論
第9回
今季、西武から炭谷(写真右)が加入した巨人。ここまで最もマスクを被っているのは小林だが、正捕手としてまだ課題がある 【写真は共同】
「巨人の首脳陣は、いったい誰を正捕手に据える気なんだろうか」――。
2018年の開幕時の正捕手は小林誠司だった。それがシーズンが進んでいくと、大城卓三、宇佐見真吾(現・北海道日本ハム)を併用していくことが多くなった。2019シーズンはここに加えて、FAで埼玉西武から炭谷銀仁朗を獲得し、阿部慎之助も捕手に戻ってプレーすることになった。5人もレギュラー候補がいては、「いったい誰を……」という気になってしまうのも仕方のないことだ。
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しかし、首脳陣は小林を正捕手としてまだまだ信頼していなかった。「彼には正直、まだまだ不満がある」と高橋由伸前監督ですら、そう語っていた。
なぜ小林は首脳陣から信頼されていないのか。それは彼のリード面の問題が挙げられる。
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