連載:令和のスターになるのは誰だ?〜横浜DeNA編〜

DeNAの若き和製大砲・細川成也が抱く、理想のスラッガー像とは?

瀬川ふみ子
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若き大砲として期待される細川は自分の武器をしっかりと把握し、目標に向かって一直線に突き進む 【スリーライト】

 高卒1年目のシーズン終盤、初スタメン初打席でいきなりバックスクリーン直撃弾を放つという衝撃デビューを果たしたのが、細川成也。パワー、スイングスピード、140メートル以上を飛ばす飛距離も球界屈指の右のスラッガー。ラミレス監督に「アレックス・カブレラ(元ソフトバンク)のよう」と言われ、将来の4番候補として期待される選手でもある。1年目のクライマックスシリーズや日本シリーズでも大事な場面でしっかり打つなど、勝負強さがあり、20代前半とは思えぬ落ち着きと風格も持つ。昨季、今季前半と、悩み苦しみながらも、スターへの階段を一歩一歩上っていく和製大砲の胸の内を探った。

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嶋村コーチから教わり、つかんだもの

強烈なインパクトを残したプロ初打席初本塁打の衝撃デビューを、どう振り返っているのか? 【スリーライト】

――明秀学園日立高時代は投げては最速140キロ台後半、打っては通算63本塁打に140メートル超を飛ばす二刀流選手として活躍。特に、“打”で高い評価を得てプロ入りを果たしました。

 高校時代は甲子園を目指して頑張ってきましたが、茨城大会決勝で負けてしまい出られず……。すごく悔しい思いをしてきました。でも、無名だった自分をドラフトで指名してもらい、プロの世界で戦うチャンスをいただけたことがとても嬉しかったです。

――どんな目標を持って入団してきましたか?

 まずはレギュラーを取って活躍したいということ。そして、いずれは日本を代表するバッターになりたいという夢を持って入ってきました。ドラフト1位の選手や、甲子園で活躍した選手には負けないように頑張ろう……そんな思いもありました。

――1年目のシーズン終盤に一軍に上がって、初スタメンの初打席でホームラン。衝撃すぎるデビューでしたね。

 最後の最後に一軍に上げていただいて、初打席でホームランを打てて嬉しかったです。でも、正直、そんなふうになるなんて思っていなかったので、自分でもびっくりしました。

――ダイヤモンドを回っているとき、そしてその後のお立ち台はいかがでしたか?

 回ってるときのこと……正直覚えていないです(笑)。お立ち台も、すごい歓声も覚えているのですが、自分が何を言ったのか覚えていないんです。あまりに嬉しくて、興奮していたというか。

――さらに、翌日の(レギュラーシーズン)最終戦でもホームラン。クライマックスシリーズと日本シリーズにも出場し、いずれもヒットを打ちました。周りからもたくさん祝福されたことと思います。

「普段から練習しているから、良い結果が出たんだね」と言っていただけました。自分自身も、普段から練習に励んでいたので、結果が出て良かったです。1年目は良い形で終われたんじゃないかと思います。
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