連載:令和のスターになるのは誰だ?〜横浜DeNA編〜

絶好調のDeNAドラ1・上茶谷大河「自分は“令和の凡人”、スターは…」

瀬川ふみ子
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さわやかな笑顔でその場を明るくする上茶谷は、ファンに愛され、将来チームに欠かせない選手になるはずだ 【撮影:スリーライト】

 横浜DeNAのドラフト1位ルーキー・上茶谷大河が、5月18日の東京ヤクルト戦で初勝利を挙げて以降、5勝0敗と躍動している(成績は7月21日現在)。高校時代、甲子園出場もなく、東洋大ではケガもあり3年まではほぼ登板はなかったが(3年間、6シーズンで5回1/3)、4年春に東都大学リーグで6勝2敗と好成績を収めてMVPに。一躍ドラフト候補に駆け上がると、ドラフト1位でベイスターズ入り。開幕から3連敗を喫したものの、元号が平成から令和になったとたんに勝ち出した。ピッチングのみならず、周りからは“キャラが最高”と言われるほどひょうきんな選手。最近ではチームメートのロペスのものまねをしては笑いを巻き起こしている。そんな“令和のスター”になる要素たっぷりの上茶谷に、プロ入りしてから今に至る話、これからについて聞いた。

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三浦投手コーチの言葉で気付いたこと

1軍デビューして間もなくプロの壁を感じたという上茶谷だが、三浦投手コーチからのアドバイスもあり乗り越えることができた 【撮影:スリーライト】

――プロ野球選手生活が半年ほど経ちました。いかがですか?

 チームの雰囲気がとても良くて野球に集中しやすい環境の中でやらせていただいています。先輩方が優しくて、試合中、打たれたときもマウンドやベンチで声をかけてくださりとても心強いです。

――チームに合流する前にも、山埼康晃投手が食事に連れて行ってくれていろいろ話してくれたそうですね。

 同じ東都(大学リーグ)出身ということで連れて行ってくださいました。そのときも「リラックスしていけよ」と言っていただいたんですが、めちゃくちゃ緊張しちゃっていました(笑)。マウンドで堂々としているって言われるんですが、大学のときも、毎試合緊張していました。

――1年目から早速ローテーションに入って守り続けていますね。

 ここまで投げる機会をいただけるとは思っていなかったですが、東(克樹)さんら主戦投手のケガもあって、ここで投げなければいけない、っていう状況の中で、必死でやっている感じです。最初の方は、自分自身もチームも勝てなかったので不安もあったんですが、今はチームが勝てているので、気持ち的には半分半分。ここからもっとチームの勝ちへつなげていければと思います。

――よくできているなと思うところ、もうちょっとよくしていきたいところはどこですか?

 最初の方は先制点を取られることも多かったのですが、最近は先制点を与えていないので、試合を作るという点ではいいのかなと思います。逆に、一発ですぐ同点に追いつかれてしまって、その一球に泣くとか、キャッチャーの指示通りに攻め切れず、打たれてしまうところはまだまだだなと思います。

――プロ入りして感じた“壁”はありますか?
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