令和初の高校チャンピオンはどこだ!? インターハイ男子バスケの行方を大胆予想

優勝候補の大本命は……

優勝候補大本命の福岡第一は、第3シードから優勝を目指す 【写真:バスケットボールキング/大澤智子】

 7月28日から鹿児島で開催される“令和初”のインターハイ。計53チームがしのぎを削る男子の部は、愛知県代表の桜丘高校が第1シードを獲得した。そして、第2シードには前年度覇者の開志国際(新潟)、第3シードが福岡第一(福岡)、第4シードに宮城県の明成と続く。

 今年はこの4校を中心に激しい優勝争いが予想されるが、優勝候補の大本命は福岡第一の一択と言っても過言ではない。

 昨年のウインターカップで無類の強さで大会を制した同校。その時の優勝メンバーである小川麻斗、河村勇輝、クベマジョセフ・スティーブは今年も最上級生として健在であり、新チーム発足後は未だ公式戦負けなしだ。

 強固な守備から、相手を置き去りにする超高速バスケットが最大の魅力であり、その中心にいるのが今大会ナンバーワンガードの呼び声高い河村。チームの絶対的司令塔は相手を欺くアシストで得点を演出するだけでなく、3ポイントにも磨きがかかり、いざとなれば自ら得点を奪って見せる。今年から先発を担う神田壮一郎、内尾聡理との連係もアップしており、河村を抑えずして福岡第一を倒すのは不可能と言っていいだろう。

今大会注目の米須を擁する東山などが注目

 福岡第一と同じ右上のブロックで注目すべきチームは、土浦日大(茨城)、東山(京都)、そして地元の川内(鹿児島)だろうか。

 勝ち進めばベスト8決定戦で福岡第一と対戦するのは土浦日大。キャプテンの陳岡燈生を中心に、昨年U18日本代表にも選出された結城智史、6月の関東大会で1試合15本の3ポイントを決めた鍋田亜廉らを擁するダークホース的存在だ。波に乗れば一気に試合を決める爆発力のあるチームで、福岡第一を倒せる可能性を秘めている。

 京都府内のライバル・洛南を倒して本戦出場を決めた東山。センターのジャン・ピエール・ムトンボ、フォワードの松野圭恭、司令塔の米須玲音は昨年から主力を務めている。中でも米須は、卓越したボールハンドリングに加え、広い視野と変幻自在なパスで攻撃を操る今大会注目選手の1人。打倒・河村を公言しており、昨年のウインターカップ以来の再戦に燃えていることだろう。

 鹿児島県1位として地元インターハイに臨む川内のエースは、1年生の時から得点源としてチームを引っ張る野口侑真。チームはこれまで大事な場面では野口1人に頼ってしまう傾向があったが、インターハイを控える今、周りの選手たちは「もっと自分たちが攻めなければ」という意識が芽生えている。地元の大声援を背に、目指すはベスト4であり、野口も「福岡第一を倒したい」と意気込む。

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