今年のウィンブルドンのコートは遅い?
錦織圭、波乱の大会でも好調な理由とは

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 テニスのウィンブルドン選手権4日目、第8シードの錦織圭(日清食品)は、世界ランキング55位のキャメロン・ノーリー(イギリス)と対戦。6-4、6-4、6-0のストレートで3回戦進出を決めた。


 同大会では4年連続7度目の3回戦進出、ツアー本戦通算400勝にあと1勝と迫った錦織のこれまでの戦いぶりを、元プロテニスプレイヤーでテニス解説者の辻野隆三氏が分析。誰もが「特別な大会」と呼ぶウィンブルドンにおいて錦織が得た1、2回戦の収穫とは? 初のグランドスラム制覇へ、勝ち上がりに必要な要素、克服したい課題とは? 現地から解説する。

仕掛けの早さが奏効 省エネ勝利は今後にプラス

順調な勝ち上がりを見せている錦織。早い仕掛けへの意識が見られていると辻野氏は解説する
順調な勝ち上がりを見せている錦織。早い仕掛けへの意識が見られていると辻野氏は解説する【写真:ロイター/アフロ】

――錦織圭選手が2回戦を突破しました。ここまでの試合の評価、特に良かった点について教えてください。


 一番良かったのは短い時間で試合を終わらせられたことですよね。1回戦は2時間10分、2回戦は1時間48分。1回戦は少し慎重に戦った印象もありましたが、2試合を通じて「早く勝負を決める」という意図が感じられました。同じポイントを取るにしても、今大会はできるだけ短い時間で決めきってしまおうというショットを早めに出していますし、それが試合時間の短縮につながっているというのは良い傾向だと思います。


――仕掛けの早さがあらわれていたプレーは?


 全体的に最初のアタック、ポイントを決めに行く仕掛けが早かったですよね。具体的なプレーを挙げるならネットプレーが目立ちました。これはまったくの偶然なんですけど、1回戦と2回戦のネットプレーのポイントデータを見ると、32本中24本を決めていて、2試合ともまったく同じ数字なんです。32回ネットプレーを試みたというのも早い仕掛けの象徴ですし、24本、75%を決めたというのも試合時間の短縮に関係していると思います。データの数字はまったく同じですが、ゲーム数が違いますから2回戦の方が早い仕掛けを徹底できたと言えます。


――たしかにネットプレーが効果的だったように見えました。錦織選手のネットプレーの特徴は?

大塚一樹

スポーツライター。育成年代から欧州サッカーまで幅広く取材活動を行う。またサッカーに限らず、多種多様な分野の執筆、企画、編集にも携わっており、編著に『欧州サッカー6大リーグパーフェクト監督名鑑』、全日本女子バレーボールチームの参謀・渡辺啓太アナリストの『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』を構成。

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