無敗の3歳新女王誕生ラヴズオンリーユー 海外GI馬の兄リアルスティール以上の器だ

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カワカミプリンセス以来13年ぶり5頭目の快挙

節目の第80回オークスはミルコ・デムーロ騎乗のラヴズオンリーユーが快勝 【写真:中原義史】

 JRA3歳牝馬クラシック第二冠、第80回優駿牝馬(オークス)が19日、東京2400メートル芝で行われ、ミルコ・デムーロ騎乗の1番人気ラヴズオンリーユー(牝3=栗東・矢作厩舎、父ディープインパクト)が優勝。中団後ろの追走から力強い末脚で先行勢をまとめて差し切り、2006年カワカミプリンセス以来13年ぶり史上5頭目となる無敗でのオークス制覇を達成した。良馬場の勝ちタイム2分22秒8はレースレコード。

 ラヴズオンリーユーは今回の勝利でJRA通算4戦4勝、重賞は初勝利。騎乗したミルコはオークス初勝利を飾り、これで史上10人目となる3歳牡牝クラシック完全制覇。同馬を管理する矢作芳人調教師も嬉しいオークス初勝利となった。

無敗でのオークス制覇は13年ぶり史上5頭目、また騎乗したミルコはこれで5大クラシック完全制覇を達成した 【写真:中原義史】

 なお、クビ差の2着には津村明秀騎乗の12番人気カレンブーケドール(牝3=美浦・国枝厩舎)、さらに2馬身半差の3着には北村友一騎乗の2番人気クロノジェネシス(牝3=栗東・斉藤崇厩舎)が入った。

「このポジションでは届かないかも」

「思ったよりも後ろになった」と振り返ったミルコ、しかし最後の直線で爆発的な加速力を見せた 【写真:中原義史】

 令和最初のオークスは桜花賞馬不在、単勝オッズも割れた横一線の混戦模様。だが将来、この記念すべき節目の第80回オークスを振り返ったとき、なぜ単勝オッズが4倍もついたんだ? と、不思議に思うようになるのかもしれない。それくらい、ラヴズオンリーユーの強さは鮮烈で、このメンバーの中では際立つレースをした。

「馬が本当に強かったですね。競馬が上手ですごい瞬発力。素晴らしいですね」

 開口一番、この春2度目のGIお立ち台となったミルコがそう愛馬を絶賛。レース自体は決してジョッキーのイメージしていた通りには進まなかったようで、だからこそ、ミルコは改めてラヴズオンリーユーの底知れぬ強さを感じたという。

「スタートは上手く行きました。だけど、向こう正面で前の馬がフラフラしていたこともあって下がってしまって、思っていたよりも後ろのポジション。この馬場では届かないかもと思いました。今は前が残る馬場ですから」

エンジン点火から一気に加速、ゴール前で楽々の差し切り

ゴール手前50メートルで楽々の差し切り、新3歳女王誕生の瞬間だ 【写真:中原義史】

 前半1000メートルは59秒1。隊列は流れていたし、この時期の3歳牝馬限定レースと考えれば速いくらいのラップだが、前週のヴィクトリアマイルで1分30秒5という超速レコードが出るような馬場を考えれば、むしろ平均ペースだったのかもしれない。加えて、ミルコが懸念したように、今の府中コースは明らかに先行有利。事実、2、3着に入ったカレンブーケドール、クロノジェネシスはいずれも先行好位組だった。最後の直線に入っても、ラヴズオンリーユーはまだ後方のままで伸びてくる気配がなく、4番手からスッと抜け出した12番人気の伏兵が見る見るうちにリードを広げ、これは波乱の結末かに見えた。

 だがここから、ミルコ、そして矢作調教師すらも驚かせたラヴズオンリーユーの突出したパフォーマンスを見ることになる。エンジンに火が灯ると、一気に加速。大外からアッという間に先行勢を飲み込んでしまい、ゴールまで50メートルを残してアッサリと先頭に立ってしまったのだ。

「瞬発力がすごくて、直線はずっと伸びていました。手応え以上でしたし、馬がひとりでに伸びましたね。ラスト150メートルくらいで勝てると思ったくらい。先頭に立ったときにフワッとしてしまったんですけど、最後は完ぺきでした」

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