うどん県・香川で満腹になるマラソン大会! 「ウルトラうどんマラニック」で完食&完走

三河賢文

【写真提供:三河賢文】

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「うどん県」と呼ばれるほど数多くのうどん店が点在する香川県で、3月2日(土)に「ウルトラうどんマラニック2019」が開催されました。この大会、いわゆるマラソン大会とは一線を画します。なんと参加者は6軒のうどん店を巡り、実際にうどんを食べて約63.7kmの道のりを走るのです。
 スタートは7:00〜8:00の間、15分毎にあらかじめ決められた時間でウェーブスタート。本大会では交通規制など行わず歩道を走るため、混雑を避けるための仕組みです。スタート地点は瓦町駅2Fにある「カワラデッキ」で、当日は120名を超えるランナーが集結しました。大会名誉会長「うどん脳」も姿を見せ、会場はスタート前から大盛り上がりです。

 開会式では大会実行委員会より、事前にコース上で食べられるうどんについて説明がありました。1店舗あたり半玉ですが、6軒となれば満腹になることは必至。なお、各店のメニューは以下の通りです。

1.手打ちうどん ひさ枝:かけうどん+ちくわ天
2.上野製麺所:カレーうどん
3.エビス ウドンファクトリー:漬け玉醤油うどん
4.野口うどん:かけうどん+豆天ぷら
5.情熱うどん わらく:おろし醤油うどん
6.谷川製麺所:しっぽくうどん
7.ふる里うどん:鶏パセリレモン醤油うどん
8.うどん処しんせい:ぶっかけうどん
※3・4・5は割り振られた1店舗のみ。

 中には、食べたことのないような個性的メニューも。果たして、どんなうどんが登場したのか。そして、どんなコースが待っていたのか。出走レポートをお届けします。

高松港を経由してうどんの旅へ出発!

【写真提供:三河賢文】

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 うどん脳に見送られながら大会がスタート。ほとんどのランナーは、朝食を抜いてこの場に立っていたようです。そのため、ランナーからは「早くうどん食べたい!」という声がチラホラ。私もまさに同じ思いで、まずは1軒目のうどん店を目指します。

 ちなみにスタート地点が駅2階ということで、いきなり階段を下りて公道に出ます。この時点で、いわゆるマラソン大会とは異なることが分かるのではないでしょうか。これまで色んなマラソン大会やイベントに出場していますが、スタート直後に階段を駆け下りた経験はありませんでした。

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 瓦町からしばらくは、早朝で静かな高松市街を駆け抜けます。高松城跡・玉藻公園を経由し、ほどなくすると海沿いへ。そこで、うどん店……の前に訪れるのが、高松港にある赤灯台です。周囲を海に囲まれ、朝日に照らされた灯台はとても雰囲気があります。早朝からスタッフの皆さんも待ち構えていてくださり、遠くから手を振って迎えてくれました。

 灯台をくるっと回って折り返し、目指すは「手打ちうどん ひさ枝」。事前配布されたGoogleMapを頼りにしながら、空腹感と共に走って行きます。

 そして、ついに1軒目へ到着! 皆さんお腹が空いていたようで、うどんを受け取るなり即座に座って食べ始めます。皆さんの口から出るのは「美味い!」という言葉。私も一気に食べきってしまいました。
「手打ちうどん ひさ枝」で提供されたのが、こちらのうどん。モチモチした麺が特徴的で、上には“ちくわ天”が乗っています。私はさらに、ネギと天かすを追加していただきました。まだ1杯目ということもあり、美味しさもひとしおです。これなら何杯でも食べられそう。そんな幻想を抱きながら、次なるうどん店へと向かいます。

 なお、うどんを食べるのは必須ではなく、満腹で食べられなければスルーしても構いません。ただしお店に入ると、何も言わずともうどんが出てきました。食べられない場合は通過チェックのみ行い、お店に入らない……という選択が必要です。

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 2店目までは、しばらく香東川沿いに南下していきます。市街地とはまったく違う、自然豊かな風景です。どこまでも真っすぐに続く道のりは、通常より長く感じられました。しかし周囲の景色を見ながら、他ランナーと会話を楽しんで走っていれば苦にはなりません。

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 川沿いから少し外れた場所に、2軒目となる「上野製麺所」がありました。ボランティアスタッフの皆さんが元気に迎えてくれると、気分が盛り上がって楽しくなります。では、さっそくこちらで食べられる「カレーうどん」をご覧ください。
 お肉と野菜の入ったカレーうどん。こちらでも、やはりネギと天かすをトッピングさせてもらいました。とろみのあるルーを想像していたのですが、出汁の効いたスープのようなカレーです。コシの強い麺は食べ応え十分! 食べ終わることには、カレーのスパイスで身体の中からポカポカしてきました。

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 上野製麺所を後にすると、再び香東川沿いへと戻ります。この後は3軒のうち、事前に割り振られた1軒のみでうどんが提供されるエリア。私はもっとも早く訪れる「エビス ウドンファクトリー」が割り振られていました。そのため、通常は9km前後で次のうどん店に到着するのですが、約5kmという短時間での訪問です。まだお腹の中には、カレーうどんが確実に残っています。
 しかし! 提供されたうどんは、あっという間に完食してしまいました。こちらのお店では、冷たい麺と温かい麺のどちらかを選べます。

 ここまで2杯は温かかったので、私は冷たい麺をチョイス。漬け醤油の掛かった卵が麺にからみ、流れ込むようにツルツルと入っていきました。添えられた大根おろしがアクセントとなり、味が薄ければ醤油を追加。確実にお腹は膨れてきていますが、一気に食べきってしまう美味しさです。

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 ちなみに、通常であれば次とその次にあるお店は食べずにスルーするのですが、実は自腹で食べてしまいました。混雑前の先頭グループで走っていたため、お店の方に聞いてみると「全然、大丈夫ですよ」とのこと。
 こちらは「野口うどん」のかけうどん。出汁の味わいが強く、お店の外まで良い匂いが漂っています。本来は豆天ぷらが乗るのですが、足りなくなったらいけないので遠慮しておきました。

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 こちらは「情熱うどん わらく」のおろし醤油うどん。選手と同じものを食べさせてもらいました。さっぱりしていて、さわやかな味わいです。麺はしっかりしていて、食べ応え十分。ちなみにお店の方が言うには、トッピングの「鶏天」が絶品とのことです。

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著者プロフィール

中学生の頃から陸上競技を始め、大学では十種競技選手として活動。引退後、約7年のブランクを経て2011年6月よりランニングを開始。同年にハーフマラソン、フルマラソン、翌年には100kmのウルトラマラソンやトライアスロン(オリンピック・ディスタンス)も完走。沖縄本島1周マラソンなどを始め、今では“超長距離”レースにも数多く出場している。また“トウモロコシ”や“アザラシ帽子“をトレードマークに、仮装マラソンも楽しむ。ランニングブログも不定期更新中。趣味と過去の経験を活かし、現在は東京都葛飾区内にある中学校の陸上部にて、外部コーチとして指導も行っている

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