大会で全力を出し切るための調整トレーニング 最高のコンディションで臨む方法を紹介
【写真提供:三河賢文】
しかしトレーニング方法を誤ると、いざ勝負レースの本番で力を出し切れない可能性があります。あるいは追い込み過ぎ、直前になって怪我してしまう……なんていう話も少なくありません。そこで知っておきたいのが、大会に最高のコンディションで臨むための「調整トレーニング」です。その目的や重要性、取り組み方などについて、ここで詳しくご紹介します。
重要なのは“疲労を残さない”こと
【写真提供:三河賢文】
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また、ランニングで直前の“詰め込み”からレベルアップを目指すことは困難です。勉強ならば脳に情報を詰め込んで“暗記”することができますが、身体はそう簡単にいきません。それならば直前のトレーニングでレベルアップを目指すのではなく、疲労を抜いて最高のパフォーマンスを発揮できる状態を作り上げることをおススメします。
調整トレーニングの方法
【写真提供:三河賢文】
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具体的なトレーニング内容は、走力によって異なります。基本的には休養日を設けつつ、状態の確認と調整、疲労抜きを行っていく流れです。例えば私の場合、フルマラソンなら以下のように2週間前から調整トレーニングを行っています。
<例>
日曜日:20km走(レースペース)
月曜日:60分ジョギング
火曜日:休養日
水曜日:60分ジョギング
木曜日:10kmビルドアップ走
金曜日:40分ジョギング
土曜日:休養日
日曜日:10km走(レースペース)
月曜日:60分ジョギング
火曜日:8km走(1km毎にペースを変えながら)
水曜日:休養日
木曜日:60分ジョギング
金曜日:40分ジョギング、流し100m×3〜4本
土曜日:休養日
日曜日:大会
ただしコンディションや目標となる大会種別、タイムなどによって最適なトレーニング内容は異なります。中には過去の成功体験から、「レース1週間前に●●しておく」など願掛けのようなものを持っている方もいるでしょう。それもまた気持ちを高める意味で有効ですし、自分なりの調整トレーニングを見つけてみてください。
調整トレーニングは市民ランナーにおススメするだけでなく、トップアスリートも多く取り入れているもの。これまで積み上げてきたトレーニングの成果を存分に発揮するうえで、非常に大切な方法です。上手く取り入れ、それぞれの目標達成を目指してください。
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