日本で31足限定発売!激レアNIKEシューズゲットチャレンジ
【ナイキ提供】
この情報を得たのが東京マラソンの前週。
「東京マラソンで自己ベストを更新して、このシューズを手に入れるしかない」そう思った僕は東京マラソンで自己ベストを5分更新して、自信を持ってこのシューズを申し込むことにした。
その時の記事はこちら。
※リンク先は外部サイトの場合があります
ハイレベルな購入条件
ソール部分は現行のヴェイパーフライと同じで、アッパー部分は3Dプリントの雨にも強い素材を採用しており、11gも軽くなっているのだ。
日本での発売数はわずか31足。。。
しかも購入には厳しい条件がついている。
2017年3月3日以降(過去2年間)のレースで下記の結果を残しており、それを証明できる完走証やWeb記録証を掲示できること。
・男性:フルマラソンで3時間以内
・女性:フルマラソンで3.5時間以内
さらに、販売価格は81,000円(税込)。。。
普通ならランニングシューズにこの金額は出せないと見向きもしないが、ヴェイパーフライのすごさを実感している僕は購入のチャンスがあるなら手に入れてみたいという誘惑にかられた。
東京マラソンでの記録は2時間39分14秒。
シューズのサイズは26.0センチ。
31足のうち、販売数は6足と数もそれなりに多い。
これはチャンスがあるかもしれない!
ドキドキしながら試し履きの列に並んだ。
並んでいるランナー達を見ると、さすがに厳しい条件をクリアしている人たちだけあって、
かなり速そうに見える。顔つき、体格、どうみても僕より速そうなランナーばかりだ。
とはいえ、シューズのサイズは違うだろうと勝手に決め付けていた。
全国から速いランナーが集結していた 【ナイキ提供】
フライプリントと初対面
シューズを手に取った瞬間、その軽さに驚いた。
ヴェイパーフライより11g軽いだけでこんなにも違うものなのか!
足を入れてみると、ヴェイパーフライよりもさらにフィット感がある。
残念ながら足踏みや軽く走ることはさせてもらえなかったが、履くだけで圧倒的なオーラを感じた。
まるでこのフライプリントは生きていて、「お前はこの俺を履きこなすことができるのか?」そう試されているような感覚だった。
妖艶ともいえるその光沢がより一層、フライプリントをシューズではなく生き物のように感じさせていた。
11gの違いは手にとって見ると想像以上に大きかった 【ナイキ提供】
当選するとシューズケースに名前が刻印されるとのこと。
よりその価値が高まる。
タブレットでの申し込み手続きを終え、後は結果発表を待つのみとなった。
この記録なら可能性があるのではと淡い期待をいだいていた 【ナイキ提供】
発表の瞬間
この間もどんどんフライプリントに惚れ込んでいっているのが自分でもわかった。
そして、いよいよ結果発表。
ボードが用意され、24cmから順番に当選者が発表されていく。
24cmは1足のみで、女性が獲得していた。
そして、25cm。女性が1足、男性が2足。
男性のタイムを見た時に驚愕した。
2時間14分31秒!!
2時間15分59秒!!
次元が違いすぎる。。。これはもはや実業団選手のレベル。。。
2時間39分台で胸を張って申し込めるようなものではなかったのだ。。。
絶望的な気持ちになりながらも、「26cmは6足あり、うち1足は女性だとしても残り5足であればチャンスはあるかもしれない」と心のどこかでは期待していた。
ドキドキの当選者発表 【ナイキ提供】
合格発表をみるときのような緊張感を久しぶりに味わった。
そして……
2時間10分14秒
2時間11分26秒
2時間18分22秒
2時間19分59秒
2時間24分03秒
…・・・
淡い期待はあっさりと打ち砕かれた。
「昨日の東京マラソンで残り5kmをもう少し頑張っていれば……」
そんなレベルではなかった。気持ちいいくらいにレベルが違いすぎた。
そのおかげで諦めもついた。
「まだまだお前はこの俺を履きこなす力は持っていない。」
そうフライプリントから言われているように感じた。
日本で今後販売されることはないとのことで、このチャレンジは継続できないが、
ほんの一瞬でも史上最高と言っても過言ではないランニングシューズに触れることができて、より一層フルマラソンで記録更新を狙いたいと思ったのは間違いない。
(文:平野賢/スポーツナビDo)
当選者にはこのシューズボックスに名前を刻印してもらえる 【ナイキ提供】
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