厚底vs.薄底 東京マラソンで履くならどっち? 箱根ランナーたちに聞くリアルな履き心地 ―ミズノ編―
【写真:帝京大学提供】
「東京マラソンでどのシューズを履くべきか……。どれも良さそうでわからない!」と悩んでいるみなさんへ、実際に各社のシューズを履いて箱根駅伝を走ったランナーたちの生の声をお届けします。
今回は、今年の箱根駅伝で3区を走った帝京大学の遠藤大地選手、6区を走った島貫温太選手に、ミズノのシューズのリアルな履き心地を聞きました。
重視しているポイントは「反発力」「グリップ」「軽さ」
島貫 僕がシューズ選びの時に最も重視しているポイントは、「反発力」と「グリップ」です。僕はミズノのシューズを履き始めて7年目になるんですが、つま先で走るタイプの僕は、シューズのソールが削れやすい傾向にあります。だから、足への負担を軽減するために、ソールが少し厚くてゴムになっているものを、特注品として作っていただいています。また、カラーやモデルなど、バリエーションが豊富なところも、ミズノのいいところだと思います。
遠藤 シューズを選ぶ時には、「軽さ」を重視しています。まずはシューズを手に持ってみて、その時に感じる軽さ、ですね。僕は帝京大学に入学してから、ミズノのシューズを使い続けています。元々、ジョグ用のシューズとスパイクがミズノで、レース用にも履くようになりました。僕にとって、ミズノのシューズは柔らかくて、履いていてストレスを感じないんですよ。
島貫 僕が駅伝を始めたのは中学生の時で、当時は他のメーカーのシューズを履いていました。いろいろなシューズを試してみましたが、僕にとっては足がつるような感覚があったり、足が痛くなってしまったり、あまりしっくりこなかったんです。それくらい、メーカー間で足へのフィット感は違ってきます。
シューズへのこだわりを語ってくれた帝京大の遠藤大地(左)と島貫温太 【スポーツナビDo】
自分のランニングフォームにシューズを合わせるのが正解
島貫 11足のシューズを、細かく使い分けています。まずはジョグ用に2足、速めのペースかつ距離がある時用に2足。さらに、ポイント練習用として、ポイントのメニューごとにシューズを変えています。たとえば、400メートルを20本走る時はこのシューズ、といったようにです。僕は用途によって使い分けたい派なので、多めに持っていますね。
遠藤 僕はジョグ用に2足、レース用に2足の計4足です。島貫さんと違って、使い込んでいく派です。
――新しいシューズに変えた時、レースに出る前にどれくらい走り込みますか?
島貫 シューズの反発力が残っている状態で走りたいので、最後の調整で1度だけ履いて、2回目でレースに出ることが、僕の理想です。
遠藤 大会の1週間前に、ポイント練習を2回こなしてから、レースに臨みます。週の半ばに一度試して、さらに大会前日にもう一度履くイメージです。
――新しいシューズに変えた時、フォーム修正の必要性は?
島貫 それはしていません。シューズに合わせてランニングフォームをいじるのではなく、自分のランニングフォームにシューズを合わせるのが正解だと思います。
サブ3を目指すなら、ジョグ用とレース用の中間が狙い目
【スポーツナビDo】
島貫 ジョグ用とレース用の中間くらいのものを選んではいかがでしょうか。軽さもありつつ、足にも負担がないので、おすすめです。
遠藤 レース後半になっても足が痛くならない、ストレスを感じないものを選んでみてください。
島貫 あとは、必ず足を入れて(=試し履きをする)みてください。冒頭で述べたように、個々が感じる足へのフィット感は、メーカーによって違いますから。
【写真:帝京大学提供、スポーツナビDo】
厚底vs薄底 東京マラソンで履くならどっち? 箱根ランナーたちに聞くリアルな履き心地
第3回:ニューバランス編(2月27日掲載予定)
第4回:アディダス編(2月28日掲載予定)
第5回:ナイキ編(3月1日掲載予定)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ