渡辺俊介「国際球への対応のポイントは…」
WBC優勝戦士が語る、今の侍ジャパン

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 稲葉ジャパンがメキシコとの強化試合(3月9〜10日、京セラドーム大阪)で再始動する。2020年東京五輪での金メダル獲得へ向けて今、何をすべきなのか。06年の第1回WBCで先発として、09年の第2回では中継ぎとして2度の世界一に貢献した渡辺俊介氏に、自身の経験をもとに“世界制覇”のためのヒント、日本人投手の課題などを聞いた。(取材日:3月2日)

ストライクゾーンの中で勝負できるように

海外の強打者を技で打ち取ってきた渡辺俊介氏
海外の強打者を技で打ち取ってきた渡辺俊介氏【写真は共同】

――今回のメキシコ戦には投手12人、野手16人が選ばれ、初選出が11人(投手は5人)という若手中心のメンバーとなりました。(※編注:後に北海道日本ハム・清宮幸太郎が辞退し野手15人に)


 随分と若いですね。今回に関しては、稲葉(篤紀)監督が言うように新しい戦力を試す場になるでしょう。メキシコ自体は、それほどやりにくい相手ではない。驚くようなプレーの違いはないですし、国際試合ですが特別な何かが必要という訳ではないと思います。


――今回の若いピッチャー陣にはメキシコ相手にどのような点に気を付けて、どのようなピッチングを期待しますか?


 メキシコの国内リーグはわりと変化球が多くて慣れている。最初から変化球に頼らず、まずは両サイドに強いストレートをしっかり投げ込めるかどうかが大事になると思います。メキシコリーグは試合数も多く、ウインターリーグも含めて1年中いつでも試合をしているので、今の時期でもゲーム勘には問題がない。そこは警戒すべきでしょう。


 今後を考えると、外国人でも一流の選手たちは例外なく選球眼がいい。カウントが不利になると厳しくなるので、ストライクゾーンの中できっちりと勝負できるストレートと決め球が必要。そこがアピールのポイントになるでしょう。


――今回のメンバーの中で、どうしても評価を聞いておきたい投手がいるのですが……。


 高橋(礼、福岡ソフトバンク)君ですね(笑)。彼とは、彼が大学時代の時に何度か練習試合(専修大vs.かずさマジック)をしたことがあって、その時に少し話もさせてもらったりもしたので、この抜てきは僕にとってもうれしいですね。


――同じアンダースローの投手として、どのような話をしたのでしょうか?


 彼は当時からプロに行きたいという気持ちが強かったのですが、自分自身がどういうスタイルで行くべきかを迷っていて、もともと速球派ですが、プロにアピールするためにもっと球を速くしようとしてフォームを崩していた部分があった。なのでスピードよりも、どうやったらボールが浮き上がるかという話をしましたね。


 日本のアンダースロー投手が国際大会で有利と言われている一つの理由に、浮き上がるボールを投げられることがある。海外にもアンダースローはたくさんいるんですが、彼らの多くはシンカー系ツーシームを投げてゴロを打たせるタイプが多い。でも浮き上がるボールは空振りが取れる。高橋君はそのボールが投げられる柔らかさもありますし、コントロールさえできれば大きな武器になると思います。

ベースボール・タイムズ
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