4回転は来季までに「確率よく跳べれば」 フィギュア・紀平梨花インタビュー
シニア1年目で躍進を見せる紀平梨花(右)に今の心境を聞いた 【オリンピックチャンネル】
フィギュア界を沸かせる16歳の今の思いとは? 2014年ソチオリンピックのアイスダンス金メダリストのメリル・デイビスさん(米国)が、GPファイナルで栄冠を手にした翌日に話を聞いた。
トリプルアクセルは「自分のジャンプ」をイメージ
紀平梨花(以下、紀平) 試合前はとにかくショート、フリーで「ノーミスする」ということだけを考えていて、そこから結果がついてくればいいなというふうに思っていました。今優勝という結果で終えることができて本当にうれしく思っています。
メリル トリプルアクセルについて聞かせてください。ショートプログラムで初めて見させていただきましたが、とても自信にあふれているように見えました。その時の気持ちを教えてください。
紀平 練習のトリプルアクセルみたいに集中して、自分のジャンプをイメージすることをいつも意識しています。
メリル 16歳であんなに力強いトリプルアクセルが跳べるのはすごいことだと思います。今、ジュニアには4回転に挑戦している選手もいますが、あなたはどう考えていますか?
紀平 4回転ジャンプはすごく高く、速く回らないといけないジャンプだと思っているんですけれど、今練習している中ですごくいい感じになってきているジャンプもあるので、そのジャンプを来シーズンが始まるまでにたくさん練習して、確率よく跳べるところまで持ってこられたらいいなと思っています。
メリル 記者会見で2022年の北京オリンピックが目標だと話していましたが、そのために次の4年間、どのようなことを努力していきたいですか?
紀平 まずけがしないことが一番大事だと思います。オリンピックまでずっと安定した成績を出すことも大事です。また、4回転(ジャンプ)も練習していきたいとは思っているんですけれど、その中で他のジャンプが崩れることのないようにということも大事にしなければいけません。スピン、ステップ、スケーティングでも、もっとたくさん点数をもらえるようにしていけたらいいなと思っています。
憧れの“先輩スケーター”は?
紀平 女子では浅田真央さんのトリプルアクセルを見て練習をたくさん頑張ってきましたし、ジャンプのタイミングもすごく分かりやすかったので、そのところをすごく目標にしていました。トリプルアクセルは難しいジャンプなんですけれど、それを安定して跳べるようにしていたので、浅田真央さんは尊敬しています。また、羽生結弦選手の4回転は本当に加点のもらえるような、すごくスムーズなジャンプになっているので、4回転は羽生選手をすごく見ています。
トリプルアクセルが代名詞の紀平。練習では4回転にも挑戦している 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
紀平 毎日がスケート漬けの日々で。でもそれがあるから私の中では不安が取り除かれているようなものなので、特に遊びは望んではいないんですけれど、音楽を聴く時間が今は趣味みたいになっています。
メリル 特に好きなアーティストは?
紀平 いろいろなのを聴いていて……AAA(トリプル・エー)さんとback numberさんは結構たくさん聴いています。
メリル 今日はどうもありがとうございました。残りのシーズンも頑張ってください!
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