連載:輝く舞台をつくる「影の立役者」

埼玉スタジアムの芝づくりの流儀とは 熱狂を支えるグラウンズマンの仕事

和田拓也
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Jリーグの日程が終了したオフシーズン(冬)は、気温の低さ、日照量の少なさから芝の伸びが悪くなるため、春先に向かって芝生を活性化させる作業を行っている 【撮影:黒羽政士】

 アスリートたちが輝く数々の大舞台。歴史的な記録誕生の瞬間や、心を揺さぶる名場面の裏には、それらを支える“影の立役者”の存在があった。当連載は、これまであまり語られてこなかった彼らの戦いに迫る。

 第4回は埼玉スタジアム2002。国内最大の観客席数を誇るサッカー専用スタジアムだ。そして、Jリーグ屈指のビッグクラブであり、世界的にも認知される指折りのサッカークラブ「浦和レッドダイヤモンズ」の本拠地でもある。数々の国際試合の舞台となり、感動と熱狂を生み出してきた“埼スタ”。そこには、妥協を一切許さない姿勢で芝のコンディションを守り続ける、影の立役者がいた。

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 2018年に開催されたFIFAワールドカップ(W杯)・ロシア大会。西野監督率いる日本代表がベスト16という輝かしい結果を残し、日本を熱狂させたのは記憶に新しい。

 その日本代表がW杯出場を決めたアジア最終予選・オーストラリア戦が行われたのが、「埼玉スタジアム2002(以下埼スタ)」だ。昨年に新生日本代表がスター選手を抱える強豪ウルグアイを破った一戦や、さかのぼれば2002年の日韓W杯など、これまで多くの国際試合が行われてきた。

 そして、数々の熱狂を生んだ舞台を文字通り地面から支えているのが、美しい天然芝のピッチをつくり上げる職人、「グラウンズマン」の存在だ。

 埼スタのヘッドグラウンズマン・輪嶋正隆さんは、2001年の就任当時から17年間、芝管理の責任者として埼スタのピッチ管理に携わっている。

「当時はベッカムすらも知らなかった」という輪嶋さんは、Jリーグベストピッチ賞(※Jリーグから質の高いサッカーグラウンドに送られる賞。マッチコミッショナーの細かい審査のもと決定する。2017シーズンより廃止)を幾度も受賞したグラウンドをどのように作り出しているのだろうか。
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著者プロフィール

和田拓也

カルチャーメディアを中心に執筆・編集・撮影を行う、ライター・編集者。ひとを前進させるカルチャーの根っこと端っこを探しています。ドキュメンタリーの映像制作やサッカーメディア「DEAR Magazine」の運営も行う。

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