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第95回箱根駅伝

「ごまかしきかない」残り3キロへ余力を
箱根2区ココに注目 竹澤健介(早大OB)

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 今年も箱根駅伝が近づいてきた。東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの全10区間、合計217.1キロのコースでは、さまざまな難所が選手を待ち受ける。コース攻略の鍵となるのはどこか。走った者だけが知りうる意外なエピソードとは。過去に箱根路を彩った名ランナーたちが、自身が走った区間を解説する。


 往路2区(23.1キロ)は、早稲田大OBで現在は住友電工に勤める竹澤健介さん。1年時(2006年大会、区間11位)、2年時(2007年大会、区間賞)と2度走った“花の2区”について語ってくれた。

「あんなにきついコースとは思わなかった」

早稲田大でエースとして活躍した竹澤健介さんが2区のポイントを語った
早稲田大でエースとして活躍した竹澤健介さんが2区のポイントを語った【スポーツナビ】

 2区はごまかしのきかない区間です。1年時、2年時に走りましたが、「早稲田の2区」の重圧よりも、チーム全体を見て、自分に与えられた役割を果たすにはどうしたらいいのかを考えていました。


 実際に走るまで、2区があんなにきついコースだとは思わなかったです。20キロを走れる走力があれば、何とかいけるだろうと。しかし、平坦な20キロを走れるだけでは厳しかったです。感覚的には27〜28キロをキロ3分で押していけるくらいの力がないと難しいと思います。


 1年生のときは、当時の走力を考えても、もうちょっと走れたと思います(区間11位)。空気にのまれましたね。横浜駅前(8.5キロ付近)の歓声でパニックになってしまいました。沿道の五重、六重の人垣から歓声を受けるなんて経験したことがなかったので。高架があるので歓声がより響いて、自分の息遣いが分からなくなりました。僕はフーっと吐く息の音を意識して走っていたのですが、それが完全にかき消されてしまい、ふあっと意識が飛んでしまった記憶があります。自分の呼吸が聞こえなくて走りが狂ったということはあるかもしれません。気づいたときには、苦しくて終わっていたという感じでした。

駅伝を走るときに常に考えていたこと

 2年生のときも2区を走る気持ちでいました。自分としては、2区のコースは得意ではないんです。2区には後半に2つ大きな坂がありますが、上り坂が得意ではなかったので。でも、走力があるなら2区に行きたいなという思いもあって、準備はできていました。

中尾義理

愛媛県出身。地方紙記者を4年務めた後、フリー記者。中学から大学まで競技した陸上競技をはじめスポーツ、アウトドア、旅紀行をテーマに取材・執筆する。