前ヤクルト・大松尚逸インタビュー全文 戦力外通告を受けてどう思った?

菊田康彦
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今季限りでヤクルトから戦力外通告を受けた大松だが、その時の心境は意外なものだった!? 【写真は共同】

 プロ野球12球団合同トライアウト参加を見合わせた中にも、現役続行を目指す選手がいる。東京ヤクルトから戦力外通告を受けた大松尚逸もそのひとりだ。千葉ロッテ時代には3度の2ケタ本塁打をマークし、2017年からヤクルトに移ってからは1シーズンで2度のサヨナラ弾を放つなど、記憶に残る活躍を見せてきた。今回は大松の現況を探るべくインタビューを行い、その本音に迫った。

選手として新しい経験をさせてもらった

──現在の状況は?

 今は(ヤクルトの施設がある)戸田で練習できているので、いつ声がかかってもいいように、毎日準備はしてます。いい方向に行くように、しっかりと汗を流している感じですね。

──日々、どのような練習を?

 戸田でできる時は同じような境遇の選手、たとえば成瀬(善久)とかに時間が合えば(フリー打撃で)投げてもらったり、そうじゃない時は自分でマシンを打ったり、素振りをしたり。それこそ壁当てをしたりとか、地味なことや基本的なことをずっとやっていますね。

 それ以外の時は自分でジムに行ったり、体をケアしたり、その辺は分けてますね。ちゃんとトレーニングをして、有酸素系(運動)もしっかりやる日と、戸田に行った時は走るとかっていうよりは技術練習ですよね。ただ、ずっと戸田でできるわけではないので、できなくなったら母校の大学(東海大)に行ったりとか、ツテを頼ってどこかで練習をさせてもらうようにしていこうと思ってます。

──ヤクルトから戦力外通告を受けた時の気持ちは?

 もう素直に感謝というか、「ありがとうございました」っていう感じでした。それが第一声でしたね。
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著者プロフィール

静岡県出身。地方公務員、英会話講師などを経てライターに。メジャーリーグに精通し、2004〜08年はスカパー!MLB中継、16〜17年はスポナビライブMLBに出演。30年を超えるスワローズ・ウォッチャーでもある。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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