初ゴールの酒井宏樹「翔哉を褒めて」国際親善試合 ベネズエラ戦後のコメント

スポーツナビ

ベネズエラと引き分け、悔しそうな表情を見せる日本代表イレブン 【写真は共同】

 サッカー日本代表は16日、大分スポーツ公園総合競技場で国際親善試合のベネズエラ戦に臨み、1−1で引き分けた。日本は前半39分に、セットプレーから酒井宏樹が代表初ゴールを挙げて先制。後半に入ってからも日本ペースで試合を進めたものの、日本が4人の選手交代を終えた直後の後半36分に酒井が相手をペナルティーエリア内で倒してしまいPKの判定。これをトマス・リンコンにきっちりと決められ、そのまま試合終了のホイッスルを迎えた。

 試合後、代表初ゴールを決めた酒井は「(中島)翔哉のボールが本当に素晴らしかった」とコメント。だが、PKを与えてしまったことについては「少し冷静さを欠いた」と、反省も口にした。

酒井宏樹(マルセイユ/フランス)

49試合目にして代表初ゴールを挙げた酒井宏樹 【Getty Images】

「(PK献上のシーンは)ポジティブな課題にしたい」

(ゴールもあればPKも。複雑なところもあると思うが、まずはゴールについて)ゴールに関しては翔哉のボールが本当に素晴らしかったですし、練習からあそこに蹴ってくれるように言っていた。本当にピンポイントで来たので、翔哉を褒めてください。

(49試合目でのゴール。地道に頑張ってきて、やっとゴールというのは感慨もあるかと思うが?)そうですね。ただサイドバック(SB)としてアシストの方が僕個人としては重要ですし、DFの1人なので、失点はしないという、その2つが一番の仕事。その上で点を狙えればという形でやってきたので、そういう意味では完璧とはいかなかったです。勝ち点3を取るのと勝ち点1になってしまうのと、南米相手のグループリーグというところを想定すると非常にもったいなかったですし、冷静にならなければいけない時間帯で少し冷静さを欠いた。これをポジティブな課題にしたいです。

(PKについては見え方が不運なところもあった気もするが、反省はある?)もう少しリスク管理をするべきだった。攻め込まれる状態が続いたので、少し自分が高い位置をとって攻め込むようなスイッチを入れたかったんですが、それが裏目に出ることもあれば、うまくいくこともあります。ダン(シュミット・ダニエル)が非常にいいプレーをしていましたし、数少ないキャップ数の中で無失点に抑えてあげたかったという点では残念ですね。

(到着遅れの影響について)前半は体力がきつかったです。でもそれを口にしたら選手としてかっこわるいので、それでも勝つチームになっていかないといけないなと思います。森保監督がすぐ落ち着かせてくれたし、スタッフの人たちも警察を呼んでくれたので、そういうところにも感謝しないといけないですね。

シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)

代表デビューを果たしたシュミット・ダニエル 【Getty Images】

「PKを止めたらメディアに引っ張りだこだったかも」

(フィードで攻撃の起点を作っていた。初めてにしてはかなりできた?)そうですね。初めてにしては落ち着いて試合に入れたし、ボールもさばけたと思うので、そこはよかったと思います。

(もったいないのはPK?)PKは運なので、別に気にしてないです。まあ止められればヒーローでしたね。メディアに引っ張りだこになってたかもしれませんが(笑)

(今、GK3人が誰が出るか分からないような状況の中で、1つ踏み出せたとしたら?)しっかり後ろからビルドアップするという部分は一応できたと思いますが、肝心のゴールを守るというところはあまり守備機会もなかったですし、まだまだ他の2人には劣るので、勉強しなきゃいけないところはいっぱいあります。もちろん一番手の争いはしたいですが、あまりそこにとらわれずに、毎日の練習に成長していけるように取り組んでいけたらと思います。

原口元気(ハノーファー/ドイツ)

途中出場した原口(手前)は「チャンスがあるところでしっかりやりたい」 【Getty Images】

「こういうゲームでポイントを落としてはいけない」

(出る前に監督から指示を受けていたが?)2点目を取りに行くことと、取れなくても(試合を)締めてほしいと言われたので、それが達成できなくて、きょうは仕事ができなかったと思います。両方バランスよくやろうと思っていたのですが、もう少しコントロールしたかったですね。

(今日はジョーカー的な使い方だったが、今まで点を取っていた2列目の3人が止まった時に融合していくことも1つの解決策になる?)そうですね、(そのまま3人でも)何も問題なくできるとは思いますが、僕も右と左の両方をできるので、チャンスがあるところでしっかりやりたいと思います。

(アジアカップのような大会ではまさにそういう部分が求められるが、次の試合でチャンスがあったら?)こういうゲームでポイントを落とすのは、やっぱりしちゃいけないですよね。勝ち切るのか、守り切るのかは分からないけど、やっぱり締めなきゃいけないし、どうもがいてもあの1点を守り切る力をつけないといけない。1つ1つ勝っていかなきゃいけない。相手も本当にいいチームだったというか、最後までやってくれる相手だったので、そういう意味ではいいシミュレーションになりました。、アジアカップに向けて、あれくらいの力のあるチームはいるわけで、そういう相手にああいう形でポイントを落とすのはもったいないですね。

南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)

4試合連続得点は逃すも、南野は「勉強になった」と前向き 【Getty Images】

「ゴールに向かうプレーは少なかった」

(大迫(勇也)にボールが行った時はすごい勢いで動き出してゴールに向かっていたが、得点にはならなかった)そうですね、サコ君(大迫)に入った時にいい距離感でプレーするというのは意識してましたし、それはうまくいくプレーも何個かありましたけど、効果的にそれを攻撃につなげられた回数は少なかったかなと思います。

(今日はなかなか2列目の3人ともチャンスが来ながら結果は出せなかったが、今までうまく行っていた分、壁にぶつかったのでは?)確かにうまくいかないシーンもありましたが、今回のことが勉強になったし、これを分析して、また次の試合があるので、それに向けていい準備していければいいかなと思います。個人としては味方が前を向いた時にタイミングよく顔を出して前向きにボールを受けるためにどうすればいいかを考えたいなと思っているのと、失う回数が今日は多かったと思うので、そこをどうやって味方につなげるか。あとはシュートをちゃんと打てていなかったので、そこは打っていかないといけないなと思っています。

(残念ながら4試合連続ゴールはならなかったが)それよりもチームが引き分けたことに関してすごい悔しいですし、個人的にもやっぱりゴールに向かうプレーは少なかったので、そこを改善していきたいと思います。

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