500キロ近い雄大な女馬エールヴォア 6馬身差Vの圧巻パフォで★6つを獲得

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 台風24号の列島縦断で日曜の阪神開催は火曜日まで順延。そんな異常事態を吹き飛ばす強さを見せた牝馬のエールヴォアが2戦目Vで高評価をゲットした。秋本番を迎え、2歳戦線はますますヒートアップ中。

デビュー2戦目で大きく羽ばたいた エールヴォア

直線は突き放す一方となったエールヴォア(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

10/2(火) 阪神2R 2歳未勝利 芝1800m外
エールヴォア 牝 馬体重:496kg(-6)
★★★★★★ 6点
騎手:浜中 厩舎:(栗) 橋口慎
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:佐伯由加理
父:ヴィクトワールピサ
母:フィーリングトーン(ワイルドラッシュ)

 ゲートの出は悪くなかったが、出脚が一息で序盤は中団やや後ろから。道中でジリジリと進出し、3角過ぎには外から一気に前を捉え、直線入口で敢然と先頭へ。後は突き放す一方で、最終的には2着に6馬身もの差をつけた。初戦は重目残りだったのかキレ負けした格好だが、2戦目のここは馬体も絞れてレースぶりが一変。スケールの大きさを感じさせる勝ちっぷりで今後が楽しみな素材だ。
 
馬体診断
 札幌のデビュー戦から中3週で臨んだ今回はマイナス6キロ。微差と言えば微差だが、見た目には腹回りの無駄肉が取れて全体的にシャープになった。足さばきにも軽快さが出てきて、実戦を使われた上積みは大きかった様子。500キロ近い雄大な馬体だが、重苦しさはなく距離延長も問題なさそう。ただ、牝馬同士のキレ味比べとなるとやや不安も。

血統診断
 母はダート中距離で1勝を挙げたのみだが、血統背景は素晴らしい。その母の半兄がドリームパスポート(神戸新聞杯)、半弟にフロンティア(新潟2歳S)がいて、更に近親にはステイゴールドなど活躍馬が多数。ただし、本馬に関しては母父がダート種牡馬のワイルドラッシュ。父も現状では瞬発力不足の傾向があり、血統的にはダートへの可能性も感じさせる。

馬券の狙い目→東京コースや阪神・京都の外回りなど広いコースで積極的に動いていく展開が理想。また、ダート替わりの時は積極的に狙ってみたい。

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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