アジア大会「金メダルは絶対」と韓国 兵役免除にマジな精鋭たち&宣銅烈監督
韓国プロ野球は中断中
2年間を軍での服務に費やすか、免除され数週間の基礎軍事訓練で終えるか。20代の野球人生を左右するこの問題の解決のため、韓国はアジア大会にトッププロを揃え、約2週間、プロ野球公式戦を中断して挑んでくる。
エース梁の師匠は日本人コーチ
ゴーグルがトレードマークの梁ヒョン種(ヤン・ヒョンジョン)が韓国のエース 【Getty Images】
その梁ヒョン種には師と仰ぐ日本人がいる。高卒2年目だった08年から2年間、KIAで投手コーチを務めた神部年男氏(元近鉄など、75歳)だ。梁ヒョン種は神部氏を「平凡な投手だった僕をエースにしてくれた人」と言い、今でも連絡を取り合っている。神部氏は昨秋、梁ヒョン種の誘いで韓国シリーズを観戦。愛弟子の成長に「エースの風格があった」と嬉しそうに話した。
神部氏との出会いから10年。今や韓国のエースとなった梁ヒョン種は今大会で最も重要な戦いである予選のチャイニーズタイペイ戦、そして決勝戦での先発が有力視される。
その他の先発陣は李庸燦(イ・ヨンチャン=斗山)をはじめとした右腕が5人。うち2人が横手と下手投げだ。また抑えにはチーム最年長33歳の左腕、鄭ウラム(チョン・ウラム=ハンファ)、その前を速球派の張必峻(チャン・ピルチュン=サムスン)らが担う。このメンバーをどうやりくりするかが、代表を率いる宣銅烈(ソン・ドンヨル=元中日)監督の腕の見せどころだ。