アジア大会「金メダルは絶対」と韓国 兵役免除にマジな精鋭たち&宣銅烈監督
リー・ジョンボム長男ら打線は粒ぞろい
現在首位打者の李政厚(イ・ジョンフ)。父の李鍾範(日本での登録名はリー・ジョンボム)が中日在籍時に誕生した名古屋生まれだ 【写真:ストライク・ゾーン】
この他にも朴炳鎬とともにリーグ2位の本塁打数を誇る、左の金宰煥(キム・ジェファン=斗山)、また昨年11月に東京ドームで行われた24歳以下が中心の大会、アジアプロ野球チャンピオンシップで薮田和樹(広島)から一発を放った金ハソン(キム・ハソン=ネクセン)ら長打力のある選手が並ぶ。
長打力以外にも打率3割7分8厘でリーグトップに立つ李政厚(イ・ジョンフ=ネクセン)の他、足のある選手も少なくない。李政厚はチーム最年少の20歳。アジアプロ野球チャンピオンシップでも代表入りし、父が元中日の李鍾範(イ・ジョンボム/当時の登録名はリー・ジョンボム)コーチということで注目された選手だ。
他国と明らかな実力差も油断なし
韓国を率いる元中日の宣銅烈監督。継投策には定評がある 【Getty Images】
今回の24選手のうち兵役の義務があるのは9人。ということでその9人だけが必死で戦うと思われがちだがそうではない。梁ヒョン種、金賢洙、黄載鈞(ファン・ジェギュン=KT) 、孫兒葉(ソン・アソプ=ロッテ)は過去の五輪、アジア大会で自身の兵役が免除された選手だ。彼らはかつて先輩たちが全力で戦ってくれたように「後輩に免除恩恵をもたらしたい」と口を揃える。
10年の中国・広州、14年の韓国・仁川(インチョン)の両大会で韓国は金メダルを獲得したが、いずれも予選同組のチャイニーズタイペイに勝ち、準決勝で中国に勝利。決勝戦でチャイニーズタイペイと再戦し勝って優勝というパターンだった。しかし今回は準決勝に代わり、予選別組の1、2位と対戦するスーパーラウンドが設けられた。投手起用は以前より難しくなっている。
宣監督得意の継投策、それに応える投手陣。そして「金でなければ絶対にダメ」と意気込む熱意が韓国3連覇への大きなポイントとなる。