クロアチア代表の合言葉は「今でしょ!」 モドリッチらは最後の好機を生かせるか?

強豪には本領発揮、格下には手を焼く

クロアチアは強豪チームとの試合でこそ本領を発揮する 【Getty Images】

 世間的には“番狂わせ”でも、私はこの結果に全く驚いていない。なぜなら、強豪チームとの試合でこそ本領を発揮する、それがクロアチアというチームなのだ。ユーロ2016でのスペイン戦しかり、もう少しさかのぼれば、ユーロ2008と98年W杯フランス大会でドイツを、02年W杯日韓大会ではイタリアを倒したこともある。クロアチアは、サッカー大国に対するコンプレックスや恐怖心とは無縁のチームなのだ。その反面、格下との試合で勝ち切れずに苦しむ傾向がある。

 だからこそ、3位に入った98年大会のDFで、後に代表監督も務めたイゴール・シュティマッツは、今後の決勝トーナメント1回戦についてこう分析する。

「フランスと戦うのなら何も心配いらない。再び素晴らしいパフォーマンスを発揮するだろう。しかし、デンマークやオーストラリアと当たるのなら、気を付けるべきだ。われわれは格下と見られる敵に手を焼く。歴史がそれを物語っている」

マンジュキッチ「一歩一歩前進あるのみ」

「今やらずして、いつやる」を合言葉に、クロアチアの躍進なるか 【写真:ロイター/アフロ】

 既にベスト16入りを決めているクロアチアにとって、26日のアイスランドとのグループリーグ最終戦は消化ゲームの意味合いが強い。だが、慢心や油断の心配はないだろう。いかにクロアチアが大物食いとはいえ、やはり16強でのフランスとの対戦は避けたい。それ以上に、予選での借りがあるアイスランドには絶対に勝ちたいのだ。今大会の欧州予選、クロアチアはアイスランドと同組に入り、アウェーで0−1で敗れてプレーオフという過酷なルートを強いられた。

 何はともあれ、珍しく報道陣の前に顔を出したマンジュキッチのコメントが、充実したチームの心理状態を表しているように思う。「(スタンドの)サポーターや祖国で見守る国民に喜びを提供できて何よりだ」と、アルゼンチン戦後に手応えを口にしたあと、こう付け加えた。

「しかし、あまり喜んでいる暇はない。浮かれるつもりもない。われわれはグループステージ突破という最初の目標を達成したにすぎない。まだまだ、さらなる目標が残されている。ここまでは順調に来ているので、一歩一歩前進あるのみだ」

(翻訳:田島大/フットメディア)

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著者プロフィール

1961年2月13日ウィーン生まれ。セルビア国籍。81年からフリーのスポーツジャーナリスト(主にサッカー)として活動を始め、現在は主にヨーロッパの新聞や雑誌などで活躍中。『WORLD SOCCER』(イングランド)、『SID-Sport-Informations-Dienst』(ドイツ)、日本の『WORLD SOCCER DIGEST』など活躍の場は多岐にわたる

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