地元凱旋で上位入り狙う宮本大輔 伸びしろある中学記録保持の「挑戦者」
地元・山口で男子100mの強敵に挑む東洋大1年・宮本大輔 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
桐生と比較される環境で挑戦
中学1年で11秒28(中1歴代4位)、中学2年で10秒75(中2最高)、そして中学3年では10秒56の中学記録を打ち立て、全中やジュニア五輪も制した天才スプリンターは、高校は京都・洛南高へ越境入学した。同高の4年先輩の桐生祥秀(現・日本生命)と常に比較される環境で、同世代からは常に追われる立場でもある。一歩間違えれば「早熟選手」とも言われかねない。
そんななか、「挑戦者」という言葉をよく口にし、「自分にはまだ伸びしろがある」と信じて努力を重ねた。入学した頃はぶかぶかだったユニホームが、年を追うごとにフィットするようになった。その結果、高校で積み上げた100メートルの全国タイトルはなんと「8」。結局、1年のインターハイで6位になった以外は、全国大会では負けていないということだ。自己記録も毎年更新し、高3のインターハイ近畿地区大会で高校歴代3位タイの10秒23をマークした。
新たな勝ちパターンを見せる
「僕が京都に行った時も、どんな時でも地元の人たちは応援してくれました。だから、日本選手権でしっかりと戦うことがその“恩返し”になると思っています」
昨年秋の田島記念(山口・維新みらいふスタジアム)に出場しているが、今回の日本選手権こそが、宮本にとって地元への牾旋レース瓠成長した姿を、郷里の人たちに堂々披露する。
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