国内外のトップアスリートが大阪に集結 桐生、山縣らが世界王者ガトリンに挑む
「セイコーゴールデングランプリ2018大阪」が5月20日に開催。今年は昨年の川崎から会場を移し、大阪で熱戦が繰り広げられる 【写真:アフロスポーツ】
その“世界”に挑む日本勢ももちろん、各種目にトップ選手がエントリー。6月の日本選手権(山口・維新百年記念公園 陸上競技場)、アジア大会(インドネシア・ジャカルタ)を前に、シーズン序盤のビッグイベントに照準を合わせている。浪速の街を沸かせるビッグパフォーマンスがいくつ生まれるだろうか――。
8年ぶりに大阪大会が復活
男子ハンマー投の室伏広治は00年の同大会で初の80mスローを見せている(写真は同年の織田記念国際のもの) 【写真:築田 純/アフロスポーツ】
その国際グランプリ大阪と、秋のスーパー陸上が統合して2011年に始まったのが、「セイコーゴールデングランプリ陸上」。IAAFワールドチャレンジ・シリーズの1戦としてこれまで神奈川県川崎市の等々力競技場で5度、改修前の東京・国立競技場で2度行われてきたが、今年、大阪市のヤンマースタジアム長居で初開催。前身時代を含めれば、8年ぶりに戻ってきたことになる。
注目はガトリンに挑む日本人スプリンターたち
日本勢はトップアスリートが並び、6月の日本選手権に向けた前哨戦にもなる 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
また、2016年世界室内選手権男子走幅跳銅メダルの黄常洲、今年の同大会60m4位の謝震業ら中国勢、昨年8月のユニバーシアード男子やり投で91m36のアジア新記録を打ち立てた鄭兆村(チャイニーズ・タイペイ)らアジアの強豪たちも集結。8月のジャカルタ・アジア大会を占う意味でも、見逃せない選手たちだ。
一方、迎え撃つ日本勢は国内トップ級がずらりと顔をそろえた。なかでも男子100mには、日本人初の9秒台スプリンター・桐生祥秀(日本生命)、歴代2位タイとなる10秒00を持つ山縣亮太(セイコー)、一昨年の日本選手権王者・ケンブリッジ飛鳥(Nike)、昨年急成長を遂げた多田修平(関西学院大)がエントリーし、ガトリンを相手にどんなレースを見せるか。
このほか、オープン種目には男女リレー3種目が設けられ、男子4×100mリレーでは日本が2チームを編成し、ガトリン率いる米国、世界選手権100mで2大会連続ファイナリストになった蘇炳添を擁する中国と激突。大会の最終種目となる予定で、日本がリオ五輪銀、ロンドン世界選手権銅メダルの本領を発揮できれば、最高の“フィナーレ”が待っているに違いない。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ